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遠足も運動会も“断固拒否”…自閉症児の「行事」参加に、親はどう寄り添うべきか

親の物差しで決めてしまっていないか

応援団長になった息子(筆者提供)
応援団長になった息子(筆者提供)

「わが子が人生を楽しめるように」。親はそう願うものです。ただ、そのときに、親自身だけの物差しで「これが幸せだろう」と決めてしまっていないか、一度振り返ってみることが必要なのではないでしょうか。

 息子は23歳になりました。大人になった今でも特に親しくしている友達はいないので、週末、一緒に出かけることもありません。でも、当の本人はそれを「寂しい」「孤独だ」とは感じていない様子です。自分の好きなことを誰にも邪魔されず、自分のペースで行いたいようです。

「友達をたくさんつくってほしい」。息子にそう押し付けていた過去の私を反省しています。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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