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こんなことやめてくれ…本に無数のホチキス、図書館が悲痛な訴え 「すぐに被害届を」との声も

静岡市立図書館の公式ツイッターが、たくさんのホチキスの針が打ち込まれた本の写真を公開。SNS上で「ひどすぎる」「本が泣いています」と怒りの声が上がっています。

ホチキスの針が数十箇所に打たれた本(静岡市立図書館提供)
ホチキスの針が数十箇所に打たれた本(静岡市立図書館提供)

「…お願いだ。こんなことをするのはやめてくれ。。。」

 静岡市立図書館の公式ツイッターが、一枚の写真とともに投稿した内容が話題となっています。写真は、たくさんのホチキスの針が無残に打ち込まれた「本」を写したもので、SNS上では「すぐに被害届を出してください」「悲しいです」「ひどすぎる」「本が泣いています」などと怒りの声が上がっています。

 オトナンサー編集部では、発見の経緯や今後の対応について、静岡市立図書館の担当者に聞きました。

エーリヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」

「…お願いだ。こんなことをするのはやめてくれ。。。本がかわいそうだ。」

「これではもう次の人に貸せない、つまり捨てるしかないんだ。。。」

「新しく買い直すにも出版年が古かったりするともう買えないこともあるんだ。頼んだよ。。。」

 ツイートは7月31日付で、8月1日午後3時現在、リツイートは5万8000件、「いいね」は4万2000件を超えています。

 担当者によると、この本はエーリヒ・ケストナーの児童文学小説「飛ぶ教室」。静岡市立中央図書館(静岡市葵区)の「児童コーナー」に所蔵されています。

 来館者が7月29日、ホチキスの針を打たれた状態の同書を書架で発見、職員に通報したことで事態が発覚しました。針があったのは写真のページだけでしたが、ほかのページも針が抜かれた痕跡があったそうです。

 担当者によると、今回のようなケースは過去に思い当たらないらしく、このような趣旨のツイートも異例。犯人については、書架の本は「未貸出」なので全く目星がつかないといい、警察への届け出も考えていないそうです。

「この本を再び貸すことは不可能で、廃棄することになると思います。皆さんに図書館を気持ちよく使っていただくためにも、本は大切に扱ってほしいです」(担当者)

(報道チーム)

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