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スマホルール作ったつもりが…子どもは「ない」 親子で認識を共有するには?

子どもの“自主性”尊重し、“守れる”ルールを

Q.調査ではスマホやネット利用を巡る親子の認識差が明らかになったと言えますか?

石川さん「親はルールと認識していても、子どもがそれをルールと認識していないケースはよくあります。例えば、『スマホは夜10時まで』というルールがあるにもかかわらず、10時を過ぎても子どもが延々とスマホを使えるなら、ルールなどあってないようなものです」

Q.家庭内ルールを作る上でのポイントなどはありますか?

石川さん「まずは親子で十分に話し合うこと。時間や場所、利用方法などについて決める際は、子どもの話にしっかり耳を傾けましょう。親が一方的に押し付けたルールは、子どもの実情とかけ離れてしまう可能性があります。例えば、LINEなどのSNSでは、『友だちとのメッセージ交換が盛り上がっているのでもう少し続けたい』といった、子どもなりの事情もあります」

石川さん「また、現実的に守れるルールを作ることも大切です。最近は、自治体などが一律にルールを設定するケースもありますが、事情は家庭や子どもによって違います。例えば、『平日は友だちとLINEをするので夜11時まで使いたい。その代わりに、土日は6時までにする』などと子ども自身がルールを考えます。親は『普段はそれでいいけど試験前1週間は禁止にしたら?』などと応じ、お互いの意見を調整するのです」

Q.意見を交換し合うことは親子のコミュニケーションにもつながりますね。

石川さん「話し合う過程で子どもからネットの利用状況を聞き出せますし、親の不安や心配事を伝えることもできます。子どもに自覚と責任を持たせる意味でも、大人が一方的に押し付けたルールではなく、子ども自身が考えたルールの方がよいのです」

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石川結貴(いしかわ・ゆうき)

作家・ジャーナリスト

家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに豊富な取材実績を持つ。短編小説集「小さな花が咲いた日」は7年連続で中学・高校入試問題に採用されている。最新刊「ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち」では、児童虐待や貧困問題を抱えたまま放置される子どもの現状を報告した。出版以外にも新聞、雑誌への寄稿、「あさイチ」「報道ステーション」など数多くのテレビ番組に出演。2013年には「第61回日本PTA全国研究大会」の講演者に選出された。2015年、全国各地方紙(時事通信社配信)で教育特集記事「子どもとスマホ」を連載。

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