“生理中は熱中症になりやすい” メカニズムと予防法を医師が解説
熱中症になりやすい環境が続いています。“生理中の女性は熱中症になりやすい”と言われており、メカニズムや予防法を医師に聞いてきました。

35度以上の「猛暑日」が続いたり、梅雨の湿気も感じるこの頃。連日、熱中症のニュースを見聞きする機会が増えました。熱中症にならないよう、こまめに水分補給をしたり、涼しい場所に居るようにしたりと工夫しながら生活をしている人も多いと思います。
しかし、“生理中の女性は熱中症になりやすい”と言われています。そこで、神谷町WGレディースクリニック院長で産婦人科医の尾西芳子さんに、予防法などについて聞きました。
生理中は熱中症になりやすい 水分の適した温度は…
Q.生理中に熱中症になりやすいというのは、本当でしょうか。
尾西さん「はい。生理中は体の血液が出て行ってしまっているために脱水傾向となり熱中症になりやすい状態です。通常1回の月経周期で失われる血液量は多くて140ミリリットルですが、1日に作られる血液の量は体重40キロの人で25ミリリットルと言われており、一時的に血液が足りない状態になります。
熱中症は外気温が高いことで体温が上がり、それを下げるために汗をたくさん出すことで塩分や水分のバランスが悪くなり、脱水になることが原因です。そのため生理中、体が脱水傾向にあると熱中症になりやすくなってしまいます」
Q.体のだるさ、めまいなど、生理中と熱中症の症状が似ているということもあるそうですが、見分け方などはありますか?
尾西さん「熱中症は、めまいや筋肉のけいれん、体のだるさ、吐き気があったりし、次第に体温が高くなり、真っすぐ歩けないなどの症状も出てきます。体のだるさや吐き気が出るのは生理前や生理中にもよくある症状なので見分けがつきにくいかもしれません。
そのため周囲が暑すぎないかを確認し、水分をきちんと摂取するようにしましょう。しばらくして症状が治まれば、熱中症の可能性が高いため、さらにしっかり水分塩分の補給をして休みましょう。そうでなければ生理が原因かもしれません。
Q.生理中に熱中症を起こさないために注意すべき事を教えてください。
尾西さん「生理中に熱中症を起こさないためには水分補給が大切ですが、温度にも気を付けましょう。
深部体温を下げる目的であれば、水温5度以下のすごく冷たい水分を補給するのが良いのですが、水分補給の量を確保するためには、水温10〜20度にするのが効果的というデータがあります。
あまりにも冷たい水分だと、少し飲んだだけで満足してしまい、補給する量が減ってしまう上、おなかも冷やしてしまうため、生理痛を悪化させる原因になりかねません。熱中症を起こさないために水を飲むときは10〜20度を心がけましょう。
Q. 気温35℃以上の猛暑日などに生理になった場合、どのような注意が必要ですか。
尾西さん「コロナの制限も解かれ、外での活動も増えてきていると思います。しかし、猛暑日などは、長時間、外に出ないようにしましょう。水分のほかに塩分やビタミン、鉄分もしっかりとること、休息をすることが大事です」
(オトナンサー編集部)





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