閉経後に「太りやすくなる」って本当なの? “2つの理由”を産婦人科医に聞いてみた
「女性は閉経を迎えると太りやすくなる」…そんなイメージを持っている人は少なくないようです。実際のところはどうなのか、産婦人科医に聞いてみました。
時期には個人差があるものの、女性がいつか迎える「閉経」。女性の体は、閉経を迎えることでさまざまな変化が起こりますが、その一つとして「太りやすくなる」イメージを持っている人は多いのではないでしょうか。女性の中には、「本当に太りやすくなるの?」「逆に痩せやすくなる人もいるよね」など、体重の増減への影響に疑問を持つ人もいるようです。
閉経後に「太りやすくなる」というのは本当なのでしょうか。神谷町WGレディースクリニック院長で産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。
「女性ホルモン」と「筋肉量」が減少すると…
Q.そもそも、「閉経」とは何ですか。
尾西さん「『閉経』とは、1年以上月経(生理)がなくなった状態のことで、加齢や手術により卵巣機能が衰えることにより、『エストロゲン』という女性ホルモンが減ってしまうことが原因です。
ただし、突然『今日から生理がなくなります』ということではなく、2、3カ月ほど月経の期間が空いたり、半年なかったと思っていたら急に来たりと、不順になってから閉経を迎えるケースが多いです」
Q.閉経を迎えると「太りやすくなる」というのは事実でしょうか。
尾西さん「事実です。理由は2つあって、一つは女性ホルモンが減少すること、もう一つは筋肉量が落ち、代謝が悪くなることです。
女性ホルモンが減少すると、女性ホルモンによって制御されていた満腹中枢の調節が狂ってしまうことや代謝が落ち、脂肪がつきやすくなるといったことがあります。加齢による筋肉量の減少も代謝が落ちる原因で、特に、閉経後に下腹部が“ポッコリ”になりやすいのは、内臓脂肪が増加するためです」
Q.一方、逆に「痩せやすくなる」人もいるのでしょうか。
尾西さん「『痩せやすくなる』ということではありませんが、女性ホルモンが減少することで脂肪量が減少し、基礎代謝が落ちるため、食欲が落ちる人もいます」
Q.閉経後の体重の増減、体重管理についてアドバイスをお願いします。
尾西さん「閉経後は『自分だけ』や『夫婦だけ』になり、『食事も簡単なもので…』『夏場は食欲もないからそうめんだけ…』となっていませんか? 実は、そうした食生活が基礎代謝や筋肉量を落としてしまっています。
実は、近年の報告では、BMI18.5以下の“痩せ過ぎ”より、BMI25の“やや太り気味”の方が長生きするということが分かってきています。そのため、『食べない、動かない』ではなく、『食べて動く』ことが大切です。『体重』よりも『体形』に注目して、しっかりとタンパク質を取りましょう」
(オトナンサー編集部)
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