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PTSDで損害賠償も…悪さした“他人の子ども”をしかるべき? しかる際の注意点は?

他人の子どもをしかることの是非について、ネット上では意見が分かれているようです。「悪いことをしている子どもはしかるべきだ」という意見がある一方、「よその子どもを怒鳴るのはダメ」といった声も。専門家の見解やいかに。

あなたは、よその家の子をしかることができますか?
あなたは、よその家の子をしかることができますか?

 他人の子どもをしかることの是非について、SNS上で議論が行われています。過去には、秋祭りで駄菓子を手に取った5歳(当時)の女児がボランティアスタッフの高齢男性に大声でしかられ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして損害賠償を請求し、約20万円の支払いが認められたケースもあります。SNS上では「悪いことをしている子をしかるのは当然」「ひどいことしてたら他人の子でもしかる」「よその子を怒鳴りつけるのはダメ」「親に逆ギレされそうで言えない」といった声が上がっています。

 他人の子どもが悪さをしているのを見かけたら、どのように対応すべきなのでしょうか。子育てカウンセラー協会の子育てアナリスト・佐々木都子さんに聞きました。

頭ごなし・大声・手を出すのはNG

Q.他人の子どもが、いたずらなど「やってはいけないこと」をしているのを目撃した場合、その子をしかるべきでしょうか。

佐々木さん「しかるべきだと思います。近くに親がいる場合は、まず親に声をかけ、お子さんが何をしているか伝えるべきでしょう。さらに、子どもがしたことを、親自身がやってはいけないことと判断したかどうか、反応を見ます。その上で、親にお子さんをしかるように促し、どのようにしかるのかを見届けましょう。

近くに親がいない場合、親が一緒ではないのか、途中まで一緒だったのかを確認します。そして、なぜ、そんなことをしているのかをしっかり聞いてください。何となくやっているのか、理由があってやっているのか。良いことだと思っているのか、悪いことだとわかってやっているのか。どう考えているのかを聞きながら、それが、やってはいけないことだと理解できるように話してください」

Q.他人の子どもをしかる際、適切なしかり方や気を付けるべきこと教えてください。

佐々木さん「その子どもがやったことのすべてを見ていない可能性もあるので、まずは、何をやったのかをしっかり確認してください。自分(その子ども)がやったのか、一人でやったのかを聞いた上で、しかります。

その際、周りにどんな人がいるのか確認し、人前でしかることの影響も考慮しなくてはいけません。タイプによっては人前でしかられるのを嫌う子もいるので、人目に触れない所でしかる配慮も必要でしょう。頭ごなしに叱責したり、手を出したりするのは厳禁です。周りに構わず、大声でしかることもやめましょう」

Q.自分の子どもが他人にしかられた場合、どのように振る舞うべきでしょうか。

佐々木さん「何よりも大切なのが事実確認です。わが子が何をしたのか、それに対して、どのように叱責されたのか。しかった時のわが子の反応はどうだったのか。しかった人の話を聞いて、もし異論や、不満に思うことがあっても、保護者としていったん冷静に話を聞きましょう。

他人にしかられたわが子に対しては、しかられてどう感じているかを聞いた上で、以下のような対応をしてあげてください」

(1)「やってはいけないことと思っているよね?」と気持ちを理解してあげる。そして「大丈夫だよ」とハグする。
(2)「どう思った? 今度から○○しないようにしようね!」と言葉で伝える。
(3)子どもの表情や態度から、反省している気持ちを察してあげる。
(4)同じことをしないように約束し、「信じているよ!」と気持ちを伝える。

(ライフスタイルチーム)

佐々木都子(ささき・みやこ)

子育てカウンセラー協会 広島ビィーチェ支部 子育てアナリスト

山口県生まれ。1女の母。娘の出産をきっかけに、「赤ちゃんともち」を生かした子育て実践法をママサークルや助産院での出張診断、イベント活動で伝える。また、スクール講師として多くのインストラクターを育成。ビィーチェ支部の中心となり、「~仲間づくり~」をテーマに、ママ先生が活躍できる環境を作る活動が評価され、2018年子育てカウンセラー協会「社会貢献部門 最優秀賞」を受賞。