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「新型コロナはエアロゾル感染も」と感染研 「空気感染」との違いを峰宗太郎医師に聞く

「空気感染」混同で、過剰な対策の恐れ

Q.エアロゾル感染と空気感染が混同されることで、懸念されることはどんなことでしょうか。

峰さん「空気感染対策は、冒頭の回答でも述べたように特殊な面があります。繰り返しになりますが、結核やはしかなどは、非常に伝播性・感染性が強いため、感染者は陰圧室で対応し、治療等にあたる人はN95マスクなどが必須となります。また、フィルターを通していない換気なども問題になるのですね。

『エアロゾル感染=空気感染』と捉えることで、そういった過剰な対策をしてしまう可能性がありますし、概念として誤解を生むことで、いらぬ恐怖心をあおる可能性もあるでしょう。また、従来の空気感染を明らかに引き起こしている病原体(結核、はしかなど)との差異を捉えにくくなることもあり、対策の強度や妥当性の評価にも、影響し得るかもしれません」

Q.新型コロナが「エアロゾル感染」することを踏まえて、どのような感染対策が効果的なのでしょうか。飛沫感染や接触感染への対策も含めてお願いします。

峰さん「これまでにも言われてきたことですが、『3密の回避』が、具体的かつ重要な対策になります。密閉空間では長時間滞留する飛沫(定義によってはエアロゾル)にさらされる可能性が上がります。密集した場所では当然、飛沫等を浴びる可能性も上がります。密接した距離では大きな飛沫から、いわゆるエアロゾル、さらには飛沫核までを直接浴びる可能性もあります。これらを避けることは、合理的な感染対策となり得ます。

また、他人との距離を取ることも、大きな飛沫による感染リスクを下げられますし、マスクをすることでも同様にリスクが下がると考えられます。空間の換気も重要です。

飛沫核感染をする、つまり『従来の空気感染』をする病原体対策としては、陰圧室や、『HEPA』などの高性能フィルターを通すことが重要ですが、新型コロナウイルスの場合には、従来の空気感染はメインのルートとは考えにくいため、窓を開けることなどでの換気も、よい対策といえるでしょう。

その他、今回の記事の説明では触れていませんが、多くはないものの『接触感染』もあり得ますので、手を洗うことや環境を適切に消毒することも有効な対策となり得ます。

感染ルートを遮断する対策のほかには、ワクチンを接種して宿主(感染する対象)となり得るヒトの免疫状態を変えておくことも、もちろん対策になります。日本では3回目のワクチン接種が若い世代を中心にあまり進んでいないと報道されていますが、やはりワクチンは有効な対策です」

(オトナンサー編集部)

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峰宗太郎(みね・そうたろう)

医師(病理専門医)、薬剤師、博士(医学)

神奈川県立湘南高校、京都大学薬学部、名古屋大学医学部を卒業後、東京大学大学院医学系研究科修了。医師(病理専門医)、薬剤師、博士(医学)。米国国立研究機関で、ウイルス学・免疫学を研究している。

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