「学歴フィルター」が炎上中、新卒採用も炎上中! なぜ違和感を覚えるの?
企業にとって採用の成功とは
現在、日本ではコロナの感染拡大が抑えられていることから、各種、メディア等で各企業の採用意欲が高まっている記事が並びます。しかし、企業は「学歴フィルター」による選考を止めることはできません。その理由は主に2つ挙げられると思います。
<1つ目の理由>
有名大学の学生には原則的に外れが少ないことが挙げられます。入社試験をやらせても高得点は有名大学の学生の方が多く、競争に勝ち残ってきたことが評価されています。また、運も持ち合わせていなければ、有名大学への合格はできません。大手企業や人気企業においては効率性を鑑みても「学歴がフィルター」が指標にならざるを得ないのです。
<2つ目の理由>
採用の成功を客観視するには「有名大学の学生が何名採用できたか」で可視化するしかありません。例えば、採用担当者が今年の採用はうまくいったと上司に報告したとします。上司は「どこの大学の学生が何名採用できたか」報告を求めてくることになります。仮に人物的にも素晴らしく、能力値の高い学生だったとしても、有名大学でなかったり、採用実績校ではない学生では、上司は評価することが難しくなります。
今の時代はSNSの普及により、ネガティブな情報を隠す方が難しくなっています。「厳選採用を演じる企業」と「就活を演じる学生」の矛盾は双方にとって機会損失をもたらすことになります。見直した方が双方にとって好ましいはずですが「学歴フィルター」はなくなりません。「新卒採用」もなくならないでしょう。
経団連の「新卒一括採用」の見直しを無視したところで罰則はありません。だから、毎年、青田買いが行われます。内々定は解禁前に出されています。何らかの罰則や規制をかけないことには変わるとは思えないのです。
(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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