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平成の怪物にハンカチ王子 感動の「引退試合」、でもシーズン中実施で問題ない?

引退試合、辞退した人も

Q.先ほど、お話がありましたが、引退試合ができない人の方が多いのでしょうか。

江頭さん「プロ野球チームが選手として契約できる人数は70人までです。2021年、12球団がドラフト会議で指名した選手は77人。つまり、77人がプロ野球選手を辞めているということです。その中には、選手自身の意思で『引退』した人も、チームから契約継続しないことを告げられ、『解雇』される人もいます。

また、素晴らしい活躍をした選手でも、シーズン終了後に引退表明すれば、そのシーズンに引退試合は開催できませんし、契約解除の場合、選手本人は野球を続ける意思がある場合が多いので、引退試合は論外です。つまり、引退試合を経験できる選手はほんの一握りにすぎないのです。ちなみに、引退試合をすすめられながら、辞退した人もいます。

2009年シーズン終了後に引退を決めた阪神の赤星憲広氏は、引退試合を辞退しました。チームはファンとの別れの場をオープン戦期間に設けようと調整しました。しかし、赤星氏は『私自身もぜひ、もう一度、最後にファンの前であいさつしたいと思いました。でも、オープン戦とはいえ、開幕直前の大事な調整の場です。ものすごく悩みましたが、このような結論を出さざるを得ませんでした。ファンの皆さんには、そういう結論に至ったことをご理解していただきたいと思います』とチームを通して、引退試合を行わない事情を説明しました」

(オトナンサー編集部)

【写真】松坂大輔投手、長谷川勇也選手…引退試合の名場面

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江頭満正(えとう・みつまさ)

独立行政法人理化学研究所客員研究員、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会理事

2000年、「クラフトマックス」代表取締役としてプロ野球携帯公式サイト事業を開始し、2002年、7球団と契約。2006年、事業を売却してスポーツ経営学研究者に。2009年から2021年3月まで尚美学園大学准教授。現在は、独立行政法人理化学研究所の客員研究員を務めるほか、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会理事、音楽フェス主催事業者らが設立した「野外ミュージックフェスコンソーシアム」協力者としても名を連ねている。

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