金足農の快進撃で…寄付金振込先の“JA”が「インパクトある」「強そう」と話題に、広報に聞く
夏の甲子園で、秋田県勢として103年ぶりに決勝へ進出した金足農の大活躍を受け、知名度が急上昇している農協があります。

開催中の「第100回全国高校野球選手権大会」で、秋田県勢として103年ぶりに決勝へ進出した金足農の大活躍を受け、知名度が急上昇している農協があります。秋田市に本店がある「秋田なまはげ農業協同組合」(愛称:JA秋田なまはげ)です。
野球部の支援団体が寄付金の振込先の一つとして名前を挙げたところ、SNS上で「インパクトありすぎ」「カッコいい」「強そう」「秋田なまはげ農協に軍資金納めました」と話題を呼んでいます。名前の由来などを広報担当者に聞きました。
農業で秋田を象徴する存在に
きょう21日、大阪桐蔭との決勝に臨む金足農。選手や監督らの滞在費は主催者から補助が出ますが、応援団や控え選手の宿泊費は自分たちで出す必要があり、寄付金などでまかなっています。
103年ぶりの快進撃を受け、同校OBなどで作る「金農甲子園出場支援協議会」が追加の寄付金を募っており、その振込先として、地元の2地方銀行と並んで秋田なまはげ農協を指定しました。
JA秋田なまはげの広報担当者に聞きました。
Q.なまはげ農協誕生の経緯を聞かせてください。
担当者「『JA新あきた』と『JA秋田みなみ』が合併し、2018年4月に発足しました」
Q.なぜ「なまはげ」という名前になったのですか。
担当者「公募して459点の中から選考委員会で選びました。『なまはげ』という名称が全国的に有名で、『なまはげ』と聞くと秋田をイメージできることに加え、『なまはげのように力強く大地を踏みしめ、農業において秋田県を象徴する存在を目指す』という意気込みを込めました」
Q.ホームページ(HP)には、ちょっとかわいいキャラクターも出ていますね。名前と制作経緯は。
担当者「『おにまるくん』と言います。キャラクターは職員が考案し、名前は公募してJAで選考しました」
Q.金足農の寄付金振込先に挙がったことで「なまはげ農協を初めて知った」「寄付を振り込んだ」という声が出ています。
担当者「ありがたいです。金足農が活躍して取材の依頼も来ています。なまはげ農協も広く一般に知られてきたのは、本当にありがたいです」
Q.金足農の快進撃について。
担当者「農業に関わる人は減ってきています。その中で、若い人たちが『農業』の名前を背負って活躍してくれるとありがたいです。ずっと応援してきましたし、決勝戦も役員、職員全員で応援します」
なお、金足農は、21日の2学期の始業式を23日に延期することを決め、生徒らにメールで通知しました。松田聡教頭によると、多くの生徒や学校関係者が甲子園へ応援に行っていることから、21日の実施が困難になったとのこと。21日は体育館を開放し、地元住民や学校に残っている生徒と応援する予定です。
松田教頭は「決勝での戦いに期待している。ぜひ優勝旗を持って帰ってほしい」と話しています。
(報道チーム)
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