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心配する親も…子どもにとっての「動画サイト」、有益なもの? 利用時の注意点は?

親としてのNG行為は?

Q.子どもが動画サイトを使って何かを調べようとしたり、学習しようとしたりした際、親が注意した方がよいポイントやNG行為はありますか。

石川さん「全ての動画が、事実を反映しているものやエビデンス(科学的根拠)に基づいたものではないことには注意してください。また、動画投稿者にとっては慣れている行為でも、お子さんがまねすると危険なことも少なくありません。例えば、化学反応などを再現する『実験動画』では、器材や手順を間違えれば、大事故につながる可能性もあります。過去には『火の玉を作る』という実験動画を参考にした子どもが大やけどを負う事故もありました。

検索に対して、適切な動画が表示されないこともあります。アニメの登場人物について調べたいと思って検索したら、性的なコスプレ動画や、アニメの視聴者を暴力的な言葉で非難する動画が表示されてしまうなどです。検索を『便利な機能』と思い込むのは危険です。特に、低年齢のお子さんが検索するときは保護者が付き添った方がよいでしょう。また、表示される動画をすぐに再生せず、まずはレビューや口コミを確認するのもおすすめです。

ちなみに、YouTubeは13歳未満の子どもの利用を制限しています。規約には『本サービスは13歳未満の子どもによる利用を意図していません』と明記され、代わりに『YouTubeキッズ』という子ども向けの動画サイトを利用するよう呼び掛けています。保護者側もこうした情報収集を怠らないようにしましょう。安易に子ども任せにしたり、利用ルールや時間制限なく動画サイトを使ったりしないよう、親子でしっかり話し合う必要があります」

Q.子どもにとっても動画サイトは今後ますます、生活に欠かせないものになっていくと思います。調べ物や学習に動画サイトを利用する子どもたちに、親や周囲の大人はどのような意識を持って接するのがよいのでしょうか。

石川さん「動画サイトは自動再生機能などにより、つい、ダラダラ見てしまうことが起こりがちです。結果的に、長時間視聴や無関係の情報に接することになり、本来の目的から逸脱してしまう可能性もあります。そうしたリスクを避けるために、まずは目的や理由を意識しながら動画を利用するよう、指導してほしいです。『何を調べたいのか』『何のためにその情報が必要なのか』を考えてから検索するように習慣づけるといいでしょう。

一方で、ちょっと興味を持ったことや今気になっていることをすぐに調べたいという気持ちも当然あるでしょう。考えるより先に、瞬間的に検索してしまうことも十分起こり得ます。パッと調べるのはいいのですが、結果的にダラダラと動画ばかり見てしまうことにならないよう、事前に動画サイトの利用制限を設けておくのもおすすめです。YouTubeの場合は『制限付きモード』という機能を有効にすることで、暴力や性的な動画など子どもに見せたくない動画を除外することができます。

また、長時間の視聴を防止する『時間制限』機能もあり、事前に設定した時間を過ぎると強制的に画面が表示されなくなります。制限機能はパソコンやスマホ端末ごとに設定する必要がありますが、解説サイトなどを参考にしながら利用することをおすすめします。

ただし、保護者が一方的に制限するのではなく、まずはお子さんとよく話し合いましょう。今の子どもたちは『動画』が共通の話題であり、友達同士でも『あの動画見た?』などと盛り上がるのが日常茶飯事です。動画サイトは単に動画を見るだけのものではなく、子ども同士のコミュニケーションや仲間意識を高めるためにも使われています。そうした状況も理解した上で、ルール設定や制限機能の有無など子どもの利用者意識を育てる指導をしてほしいと思います」

(オトナンサー編集部)

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石川結貴(いしかわ・ゆうき)

ジャーナリスト

家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに豊富な取材実績を持つ。ネット、スマホの利便性の背後にある問題に追った著書「スマホ廃人」(文春新書)は、国公立大学入試問題に採用されている。2020年から共同通信社の配信により、全国の地方新聞で「スマホ世代の子どもたち~大人の知らない最新事情」を連載。テレビ出演や全国各地での講演会など幅広く活動する。その他の著書は「子どもとスマホ」(花伝社)「ルポ 居所不明児童」(筑摩書房)など多数。

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