オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

給付金に「甘い」と厳しい声も…大学進学、親子が心掛けるべきことや必要資金は?

進学にあたっての心構えは?

Q.大学進学を決めるにあたり、親子が心掛けるべきことはありますか。

長尾さん「大手企業の総合職採用は大卒が中心で、大卒は高卒よりも就職の選択肢が多いです。ただ、最近は高校卒業者の半数以上が大学や短大に進学しており、『大卒』というだけではブランドにはなりません。そのため、『大学で何を学び経験したいのか? そのためにどの大学を選ぶのか?』『学びや経験を社会に出てどう生かすのか?』をイメージして進学先を決める必要があります。

中には、大学に進学せずに自ら起業する人や完全オンラインの通信制大学で学ぶ人もおり、学び方や働き方の環境も変わってきています。常識や先入観にとらわれず、広い視野で将来を考えてみると選択肢が広がるかもしれません」

Q.一般的に、高卒と大卒で生涯年収にどのくらいの差があるのでしょうか。

長尾さん「独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表する『ユースフル労働統計2019』によると、同じ企業で60歳まで正社員で勤め続けた場合の生涯賃金は、高卒が男性2億6000万円、女性1億9000万円であるのに対して、大卒は男性2億9000万円、女性2億5000万円で3000万円以上の差があります。したがって、大学費用に1000万円かかったとしても生涯の収支では大卒が上回ることになります。

ただし、企業規模別のデータを見ると、従業員1000人以上の企業では、高卒の生涯賃金が男性2億8000万円、女性2億1000万円であるのに対して、従業員10人から99人の企業では大卒で男性2億2000万円、女性2億円となっており、企業規模によっては大卒と高卒の生涯賃金が逆転することもあります。絶対に大卒の方が稼げるとは言い切れません。

起業して成功している人の中には、大卒でない人もたくさんいますし、最近は一流大学卒でベンチャー企業やNPOを選択する人も増えています。生きていく上でお金は必要なものですが、お金と幸せは必ずしも比例するわけではありません。多様な生き方や働き方がある中で、自分にとってより充実した働き方、幸せな生き方を考えてみることも大切ではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

1 2

長尾真一(ながお・しんいち)

ファイナンシャルプランナー

教育資金、老後資金、万が一に備える保険など、生活に関わるお金の不安を解消し、未来に希望を持って暮らしていくためのお手伝いをする「生活設計のコンシェルジュ」として活動中。Life Design Concierge(http://www.bingo-fp.com)。

コメント

1件のコメント

  1. 大学に行かなくても死なないだと?
    人間は死なない為に生きてる訳じゃない。大学に入ったからには学ぶ権利がある。私達の税金が使われるなら、マスクなんかじゃなくて学生達に目一杯使って欲しい。
    学生時代は短い。働くのはその後何十年も続けること。今しかできないことを目一杯やってほしい。
    私は生活が困窮して退学せざるを得なかった。あの悔しさは10年経った今でもずっと心に残っている。
    大学を辞めたってそりゃ生きてはいけるよ。でもやりたかったことをお金の為に諦めると、心の一部分は死ぬんだよ。それはその後何十年も自分の中に残るよ。
    ケチな大人の自己中心的な言葉に惑わされず、税金使っていいからやりたいことやったらいい。甘えなんかじゃない。