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ランク付けはおかしい、僧の堕落…「戒名」へのさまざまな批判に反論する

戒名に対してなされる批判

 一時期、「戒名は自分で付けていい」という流れが強まったことがあります。確かに、本来は戒名を付けるのも名乗るのも自由なのですが、それが「ちゃんとした戒名ですか」と考えると疑問が残るところです。

 お坊さんたちはそれぞれの宗派に属し、その宗派のやり方を守って何百年、何千年と仏教を守ってきた人たちだからです。その人たちが先人の戒律を代々継いでくれたので、授けられる戒にも意味があり、それに伴う戒名も由緒正しい、仏教徒の名前といえるのです。

 自分だけが認める戒名は「戒名のようなもの」としか呼べません。その“戒名”で「法事をしてください」「葬儀をしてください」などとお願いして、お坊さん側も「これは戒名として成立してないんだけどなあ」と困ってしまうような“戒名”に出会うこともあるそうです。戒名は、普通のお坊さんに普通に付けてもらった方がよいでしょう。

「戒名はお釈迦(しゃか)様の時代にはない」「海外では戒名なんかない」というのもよく言われる批判です。ただ、戒名を授けるのは物事の本質ではなく、「戒を授けて、お坊さんの仲間として送り出す」のが本体です。戒を授けることに対してお布施をするのは、日本以外の仏教にも見受けられます。日常的に僧侶を呼んでお布施をする習慣が少なくなっているので、戒名を含む葬儀のお布施がたたかれるのでしょう。

「他の宗教では、葬儀のときにお金がかからない」というのも、実家が曹洞宗で、自身はカトリック信者という人の言葉を借りれば、「どちらだって変わらない。普段払っているか、まとめて払うかの違いだけじゃない?」です。宗教が違ってもそうなのですから、施設があり、専任の人を確保しなければならないのなら、たとえ海外の仏教であっても必要な費用は変わらないといえるでしょう。

 また、位号・院号について「死んでもランクがあるのはおかしい」とはよく聞く話ですが、先述したように、檀家さんの中で貢献があった人を素晴らしいとたたえているだけです。例えば、一般の檀家さんが30万円の寄付をしてくれたところに「倍出す」と言った人を「居士」、「4倍出す」と言った人を「○○院」と呼びます、としているだけです。

 位号によって不当な扱いを受けるなら、「その区別=悪いもの」になりますが、そのような話は聞いたことがありません。むしろ、居士や院号は「豊かな者です」「寺1軒寄進できるぐらい」という意味ですから、遺族の側から進んで「寄付をちょっと多めに」という話すら聞きます。

 いい位号や院号を授けてもらえるほどの貢献がある檀家さんがいることで、一般の檀家さんの寄付金額などが高額にならずに済み、お寺が維持できていると考えれば、むしろありがたい話ではないかと思うのです。

(佐藤葬祭社長 佐藤信顕)

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佐藤信顕(さとう・のぶあき)

葬祭ディレクター1級・葬祭ディレクター試験官・佐藤葬祭代表取締役・日本一の葬祭系YouTuber

1976年、東京都世田谷区で70年余り続く葬儀店に生まれる。大学在学中、父親が腎不全で倒れ療養となり、家業を継ぐために中退。20歳で3代目となり、以後、葬儀現場で苦労をしながら仕事を教わり、現在、「天職に恵まれ、仕事も趣味も葬式」に至る。年間200~250件の葬儀を執り行い、テレビや週刊誌の取材多数。YouTubeチャンネル「葬儀葬式ch」(https://www.youtube.com/channel/UCuLJbkrnVw6_a35M0rk8Emw)。

コメント

3件のコメント

  1. 浄土真宗の門徒だった祖父はそれこそ高級車が買えるほどの寄進をして院号を頂きました。祖母もそれに匹敵する寄進をしたにもかかわらず院号はつきませんでした。
    何故なら本願寺が院号をつけないと方針転換したからです。私と父は納得が行かずその寺とは縁を切りました。
    鉄骨製の大きなお寺を見るたびにあの時の怒りがこみ上げます。

  2. お寺さん・坊さんに不信を抱いてます。
    祖父母が隣の市の出身で隣の市にある寺の檀家で年忌法要のみ来て頂いて
    月参りは宗派が違うが近所のお寺さんに頼んでいました。
    檀家の寺のお坊さんが家を建て替えた時に『祖父の家よりこじんまりして
    仏間も10畳か・・ここまでの交通費・法要の費用・お寺への寄進も・』
    そこまで失礼な事を話すか?と親戚(寺の世話役)が怒る程でした。
    近所のお坊さんも『月参りの法要が3千円で、いつも玄関からでなく仏間の
    横の庭からの入室で・・』と言われて、孫の世代に変わったとたんに放言!
    本山の納骨堂への納骨でも全ての遺骨を納めて貰えなく、残りは墓に入れて
    下さいと言われて 檀家のお坊さんを呼んで 墓石に納骨する場所を作る為に
    精を抜いて、工事後、入れて残りの骨を入れてたりで お金が・・
    祖父の年忌の法事で 親戚一同の前で『祖母の年忌を忘れている・・』
    一年違いなので、まとめて 法事をしたら・・と坊さんが言ったので
    その時に 供養料も2件分、支払っているのに言われて恥をかかされました。

  3. いつまでも古臭い昭和の詐欺師に付き合ってるからこんな馬鹿げた事になってる。
    だいたい戒名に限らず何回忌とかあるけどそんなもの遺族、親族が参ればいいだけの話なのになんで大げさに坊主が出張るんだよ。あ、死後の世界~とか成仏が~とかそういうペテン師の常套句はいらんから。
    そもそも寺にしろ坊主達にしろ質素倹約しつつ細々やってたはずだろ?なんで高級車だの豪邸だの派手な生活してんだよ。

    【いい位号や院号を授けてもらえるほどの貢献がある檀家さんがいることで、一般の檀家さんの寄付金額などが高額にならずに済み、お寺が維持できていると考えれば、むしろありがたい話ではないかと思うのです。】
    そもそもおかしいからな?寺の維持に金掛かるなら余計な出費増やす必要ないからな?
    ありがい話ですとか言ってる時点でもう洗脳済みの馬鹿じゃん。
    平成も過ぎ令和になったというのに未だ死後だのなんだの言ってるんじゃなんかなぁ。
    こんなんだから日本は犯罪者に優しい国なんて言われるんだ。