私の順位は低い…返事がないだけでお見合いの意欲喪失、ネガティブ男性が失うもの
オンラインお見合いになった理由は?
秋元佳恵さん(32歳、仮名)が、吉田啓司さん(35歳、仮名)にサイトからお申し込みをかけてきました。啓司さんは身長180センチ、スリム体形のハンサムでした。
「受けてくださるといいのだけれど」
佳恵さんは心配そうでした。そこで、私が言いました。
「啓司さんの相談室のお仲人さんは、私が日頃から親しくさせていただいている方だから、私がお電話して、お見合いを受けていただけるようにプッシュしておきますね」
そして、私が仲人さんに電話をしました。仲人さんは「薦めてみるわね」と快く言ってくださいました。そして、その翌日にお見合いOKのお返事が来ました。そこから、日程のスケジュール調整に入ったのですが、啓司さんはリアルに会うお見合いではなく、まずはオンラインのお見合いを提案してきました。
そのことを佳恵さんに告げると、彼女が言いました。
「もしかしたら、本当はお見合いを受けたくなかったのではないですか? 仲人さん同士が知り合いで、プッシュされたから断り切れなくて受けたのではないでしょうか? だから、リアルに会うのが面倒で、オンラインでお見合いをした後にお断りが来るのではないでしょうか?」
仲人さんにプッシュされたからといって、興味のない相手のお見合いを受ける男性は、まずいません。嫌ならお断りをするはずです。こんなふうに考えてオンラインのお見合いに臨んだら、画面の前で笑顔をつくることはできないでしょう。
私はこの話をしてから、佳恵さんに言いました。
「新型コロナウイルスのこともあって、今はオンラインお見合いもポピュラーになってきているんですよ」
佳恵さんもお相手の気持ちを「会いたくないのに仲人に言われて断れないから、オンラインで早めに済ませてしまおう」と勝手に想像し、ネガティブな方向に考えています。
もし、佳恵さんが考えている通り、面倒だからオンラインにしたのだとしても「よーし、たくさん笑顔をつくって、たくさん楽しい話をして、私の良さを分かってもらおう」。そう思ってお見合いに臨んだら、きっといい結果に結び付くと思うのです。
ネガティブ思考からは何も生まれませんし、逆に結果を悪い方向へと導いてしまいます。
あっという間に結婚できる人の特徴
一方で、こんな例もあります。
先日、多田聖美さん(36歳、仮名)が成婚退会をしました。私のところで婚活をしていた期間は半年間です。成婚した立木義孝さん(39歳、仮名)は、4カ月前にお見合いをしたお相手でした。
お見合いを終えて、双方が交際希望を出してきました。こうして交際が成立すると、仲人を通して連絡先を交換し、翌日の午後9時に男性から女性へファーストコールをするのが、結婚相談所の通例です。
ところが翌日、時間になっても、義孝さんからファーストコールがありませんでした。もし、聖美さんがネガティブ思考の人だったら、きっとこう考えたでしょう。
「午後9時に電話をかける約束なのに、それを忘れているのかしら。もし、忘れているのなら、大して私への関心がないということだわ」
「それとも、交際希望を出してはみたものの、よくよく考えたら交際したくなくなったのかも。だから、電話をかけてこないのね」
こんなふうに、相手の気持ちを悪い方向に持っていったでしょう。ところが、聖美さんは電話が来なかったことをこう解釈したのです。
「今、何かがあって取り込み中なのかもしれない。私から電話をしてもいいけれど、取り込み中だったら出ることもできないだろうし、ひとまずショートメールを入れておこうかな」
こうして、ショートメールを入れたのです。
“午後9時にお電話をお待ちしていましたが、かかってこなかったので、ショートメールを私から入れておきますね”
すると、その10分後に義孝さんから電話がかかってきました。
「すいません。明日の会議の打ち合わせを同僚と電話でしていたら、思いの外長くなってしまいました。ショートメールをありがとうございます」
その電話に、聖美さんは言いました。
「お仕事、大変でしたね。大丈夫ですよ。お話しできてよかったです」
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