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あなたは大丈夫? 食事もしつこく誘えば「セクハラ」に テレビ局アナウンサーが謹慎処分

先日、テレビ局の男性アナウンサーが制作会社の女性社員にセクハラをしたとして、自宅謹慎処分を受けました。アナウンサーは女性をしつこく食事に誘っていたそうですが、こうした行為がセクハラに当たるかどうかの基準は、どのようなものでしょうか。

 先日、テレビ局の男性アナウンサーが制作会社の女性社員にセクハラをしていたとして、自宅謹慎処分を受けるというニュースが報じられました。報道によると、アナウンサーは女性に、しつこく食事に誘ったり、交際を迫ったりする内容のメールを送っていたとのことです。


相手を食事に誘う行為、どこからがセクハラになる?

 セクハラが「性的嫌がらせ」を意味することは今や周知のこと。また、セクハラの判断基準はあいまいで、相手が不快と感じれば、それがセクハラになってしまうことも世間のおぼろげな共通理解になっているのではないでしょうか。

 ただし、恋愛のような男女関係においては、好意との線引きが難しいセクハラ。このアナウンサーのケースを元に、職場におけるセクハラについて考えます。

1~2回誘ってもダメなら「セクハラ」

 弁護士の萩谷麻衣子さんによると、職場でのセクハラはその行為の内容によって、「対価型」と「環境型」に分けられるそうです。

 対価型は、自分の地位や役職を利用して性的な要求をし、「応じなければ不利益を与える」と告げるようなケースで、例えば、解雇や減給、降格などをちらつかせるような行為がこれに該当します。

 一方、環境型は必要以上に体に触れたり、卑わいな発言をしたりするなどの性的言動によって、相手の働く環境を不快にし、仕事に支障を生じさせるものを指します。今回のアナウンサーの場合、「しつこく食事に誘う」行為が典型的な環境型に当たるといいます。

 萩谷さんは「断られたのに何度も誘うことはもちろん、一度OKされても、相手も自分に好意があると思い込んで何度も誘う場合はセクハラになります」と忠告します。

 なお、セクハラと判断される回数にはっきりとした基準はないそうですが、萩谷さんは「通常は1~2回誘ってよい返事がなければ、それ以上誘う行為はセクハラになり得ると考えるべきです」としています。

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萩谷麻衣子先生

萩谷麻衣子(はぎや・まいこ)

弁護士

慶応義塾大学法学部法律学科卒業。元東京弁護士会法律相談センター委員会副委員長。元東京弁護士会人権擁護委員会副委員長。日本女性法律家協会副会長。萩谷麻衣子法律事務所代表。結婚・離婚・遺産相続・労働問題など一般民事や企業法務、刑事裁判を数多く担当している。また2人の子どもの子育てをしながらテレビ出演や裁判もこなす、働くママの代表格でもある。テレビ朝日「ワイドスクランブル」、TBS「Nスタ」、関西テレビ「ワンダー」にレギューラー出演中。