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そうだったのか! 引いた「おみくじ」を結んで帰る理由

お寺や神社で引くものと言えば「おみくじ」ですが、引いた後のおみくじを「結ぶ」のは何のためでしょうか。また、おみくじは結ばずに持ち帰ってもよいのでしょうか。専門家に聞きました。

おみくじを「結ぶ」理由とは…

 寺社へ行った際に、引くことの多い「おみくじ」。「吉」「凶」といった結果や文言を確認した後、結んで帰るのが一般的な方法ですが、そもそも、おみくじはどうして「結ぶ」必要があるのでしょうか。また、結ばずにそのまま持ち帰ってもよいのでしょうか。

 オトナンサー編集部では今回、おみくじにまつわる知識について、和文化研究家で日本礼法教授の齊木由香さんに聞きました。

神の意志を占う「くじ引き」が起源

 齊木さんによると、そもそも、日本の寺社仏閣で引くようなおみくじを発明したのは、平安時代の天台宗の僧、良源(りょうげん)とされています。天台宗の最高位だった良源が、国の祭政に関する重要事項や継続者を決める際、神の意志を占うために行った「くじ引き」がその起源だそうです。

 個人の運勢を占うものとして、おみくじが行われるようになったのは、鎌倉時代初期になってから。当時は自分でくじを用意するのが一般的で、高価だった「紙」の代わりに、木に赤い印をつける程度のものでした。また、戦国時代には戦の日取りや戦い方を決めるのにおみくじが使われていたそうです。

 その後、江戸時代初期に、徳川家康の側近であった天台宗の僧、天海大僧正が深く信仰していた良源から夢枕で信託を受けて、戸隠に隠された偈文(げもん)百枚を発見、その百枚に番号をつけたことから、今日のおみくじのスタイルが確立され、日本全国の寺社に広まったと言われています。

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齊木由香(さいき・ゆか)

日本礼法教授、和文化研究家、着付師

旧酒蔵家出身で、幼少期から「新年のあいさつ」などの年間行事で和装を着用し、着物に親しむ。大妻女子大学で着物を生地から製作するなど、日本文化における衣食住について研究。2002年に芸能プロダクションによる約4000人のオーディションを勝ち抜き、テレビドラマやCM、映画などに多数出演。ドラマで和装を着用した経験を生かし“魅せる着物”を提案する。保有資格は「民族衣装文化普及協会認定着物着付師範」「日本礼法教授」「食生活アドバイザー」「秘書検定1級」「英語検定2級」など。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yukasaiki)。