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そうだったのか! 引いた「おみくじ」を結んで帰る理由

「吉」「大吉」も結んで構わない

 それでは、良い結果である「吉」「大吉」などの場合は結ばないのでしょうか。

 縁起の良い吉や大凶は、持ち帰る人も多いはずですが「結んではいけないという決まりはありません。『結ぶ』行為は神様とご縁を『結ぶ』こと。お願いがしっかりと結ばれるように、との気持ちを込めて結ぶのもよいでしょう」。

 また、縁起物であるくじを一度持ち帰り、数日後に結ぶことも。その場合は以下のことに注意します。

【おみくじを粗末に扱ってはならない】

 おみくじはお札やお守りと同じように、神々の魂が込められていると言われます。ゴミ箱に捨てることも当然厳禁です。

【いつか必ず寺社へ返納する意識を持つ】

 お財布などに入れて大切に持ち歩くようにします。返納期間に決まりはありませんが、半紙に包んで納める場所にそっと返すのが作法です。その際も、これまでの感謝の気持ちを込めて返納するとよいでしょう。

【結ぶ場所がない寺社で「凶」などの場合】 

 むやみに扱うのではなく、基本的に持ち帰りましょう。おみくじは、いわば「神様からのアドバイス」であり、良い方向に努力するための身の処し方を考えるための材料です。「凶」などで手元に置いておきたくない場合、近くの寺社でも構わないので、返納または「お炊き上げ」をしてもらう方法があります。

「おみくじには、『結び所』に結ばなければならない、持ち帰らなくてはならないというルールは必ずしもありません。大切なのは、吉凶にかかわらず、その内容を今後の生活の指針とすること。出雲大社のように『吉凶』がなくメッセージのみ書かれている場合もあります。神様からのメッセージと受け止め、いさめとして持ち歩くもよし、寺社にとどめるもよし。大切なのはメッセージに対する自分の姿勢なのです」

(オトナンサー編集部)

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齊木由香(さいき・ゆか)

日本礼法教授、和文化研究家、着付師

旧酒蔵家出身で、幼少期から「新年のあいさつ」などの年間行事で和装を着用し、着物に親しむ。大妻女子大学で着物を生地から製作するなど、日本文化における衣食住について研究。2002年に芸能プロダクションによる約4000人のオーディションを勝ち抜き、テレビドラマやCM、映画などに多数出演。ドラマで和装を着用した経験を生かし“魅せる着物”を提案する。保有資格は「民族衣装文化普及協会認定着物着付師範」「日本礼法教授」「食生活アドバイザー」「秘書検定1級」「英語検定2級」など。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/yukasaiki)。

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