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「署名」と「記名」、「押印」と「捺印」は同じもの? それとも…

契約書などを作成する際に用いられる「署名」と「記名」、そして「押印」と「捺印」という言葉ですが、それぞれの組み合わせで、何か意味の違いはあるのでしょうか。

「署名」と「記名」は何が違うのか

 各種の文書に、自分の名前をサインする行為は「署名」もしくは「記名」と呼ばれます。また、印鑑を押す行為は「押印」または「捺印」といわれます。

 では、それぞれの組み合わせで、意味の違いは何でしょうか。オトナンサー編集部では、弁護士・弁理士の牧野和夫さんに聞きました。

記名は自署以外の方法を指す

 まずは、署名と記名の違いについてです。

 牧野さんによると、両者はいずれも、契約書に自分の名前を書くことを意味しますが、署名は、本人が名前を自署することを指します。

 これに対して記名は、タイプやゴム印、代筆など自署以外の方法で名前を記入することをいいます。記名は本人の自署ではないため、署名より証拠能力が低くなりますが、そこに押印をすることで署名の代わりになります。

 署名の場合は、押印なしでも契約は有効になりますが、日本では一般的に、署名にも押印することが“通例”になっています。

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牧野和夫(まきの・かずお)

弁護士(日・米ミシガン州)・弁理士

1981年早稲田大学法学部卒、1991年ジョージタウン大学ロースクール法学修士号、1992年米ミシガン州弁護士登録、2006年弁護士・弁理士登録。いすゞ自動車課長・審議役、アップルコンピュータ法務部長、Business Software Alliance(BSA)日本代表事務局長、内閣司法制度改革推進本部法曹養成検討会委員、国士舘大学法学部教授、尚美学園大学大学院客員教授、東京理科大学大学院客員教授を歴任し、現在に至る。専門は国際取引法、知的財産権、ライセンス契約、デジタルコンテンツ、インターネット法、企業法務、製造物責任、IT法務全般、個人情報保護法、法務・知財戦略、一般民事・刑事。