見た目そっくり! 「ぼた餅」と「おはぎ」は何が違う?
お彼岸の食べ物といえば、「ぼた餅」と「おはぎ」ですが、両者の違いは何でしょうか。また、ぼた餅とおはぎをお供えするようになったのは、なぜでしょうか。

お彼岸に食べるものといえば、「ぼた餅」と「おはぎ」ですが、この両者の違いとは何でしょうか。そもそも、お彼岸にぼた餅とおはぎを作り、仏壇にお供えするのはなぜなのでしょうか。
オトナンサー編集部が、和文化研究家で日本礼法教授の齊木由香さんに聞きました。
小豆には「魔よけ」の効果がある
齊木さんによると、お彼岸には、春分の日と前後3日間の「春のお彼岸」と、秋分の日と前後3日間の「秋のお彼岸」という2つがあります。
仏教は、太陽が昇る東を「私たちの世界」、太陽が沈む西を「故人の世界」としており、昼と夜がちょうど12時間ずつになる春分の日と秋分の日は、「故人への思い」が一番通じやすい日として、お墓参りをしたり、仏壇にお供え物をしたりします。
それでは、ぼた餅とおはぎをお供えするようになったのはなぜでしょうか。
齊木さんによると、江戸時代の初期、あんこに使われる砂糖は非常に高価なものでした。大切なお彼岸に、「魔よけ」効果のある小豆と高級な砂糖を使ってあんこを作り、お餅につけ、それをご先祖様にお供えして、お願い事をしていたそうです。
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