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退室は自分から? 相手に感謝が伝わる「お見送り」のマナー

会社に来ていただいた大切なお客さまをお見送りする際、「自分が先導すべきか」などと悩んでしまった経験がおありではないでしょうか。ここでは「退室」「エレベーター」の2つの場面に分けて、正しい「お見送り」のマナーを解説します。

お客さまへの感謝を込めた「お見送り」とは

 商談などで来社したお客さまの対応は、社会人であれば誰しもが経験することでしょう。しかし、大切なお客さまを見送る際に、「自分が先導すべきか」「どこまでついていけばよいのか」と迷ってしまったことはありませんか。

 オトナンサー編集部では、年間250本以上の講義やビジネスマナーの連載、執筆などをこなし、3月に新刊「入社1年目 ビジネスマナーの教科書」を出版した、マナー講師の金森たかこさんに、正しい「お見送り」のマナーを聞きました。

ドアの種類によって動作が異なる

 まず、商談などが終わって室外に出る時の動作です。ドアには、引いて開けるタイプや、押して開けるタイプ、そして近年では、スライド式の引き戸タイプのものも存在します。ドアの種類によって動作も異なるため、それぞれのドアの特徴を踏まえた上でスムーズに対応しましょう。

【引いて開ける場合】

 担当者(自分)がドアを引き開け、お客さまに先に出ていただきます。続いて、社内の役職上位の人が出てから、最後に退出してドアを閉めます。

【押して開ける場合】

 担当者(自分)が先に廊下に出て、ドアを開けておきます。その後、お客さまに退出していただき、続いて社内の役職上位の人が出てから、最後にドアを閉めます。

【引き戸タイプの場合】

 担当者(自分)がドアを開け、お客さまに先に出ていただきます。続いて、社内の役職上位の人が出てから、最後に退出して静かにドアを閉めます。

 いずれも室内から出る際は、対応した担当者(自分)がドアを開け、お客さまをお見送りします。

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金森たかこ(かなもり・たかこ)

マナー講師・話し方マナーコミュニケーション講師

一般社団法人マナー教育推進協会代表理事副会長、ウイズ株式会社社長。大阪府出身、京都市在住。大手食品メーカー人事部で人材育成・秘書業務などに携わった後、フリーアナウンサーとして独立。ニュース・情報番組をはじめ、テレビ・ラジオを中心に話し方、コミュニケーションの仕事に携わる。その後、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に師事し、ビジネスマナー講師として講演・研修・コンサルティングなどを行う。アナウンサーとして培った話し方やボイストレーニングを取り入れた、コミュニケーション能力向上を軸とした独自の講義スタイルに定評がある。就職面接対策講座では、99%の内定率を誇る人気講師として活躍中。DODAキャリアコンパスにてビジネスマナーの連載を行う。2017年3月にプレジデント社より「入社1年目ビジネスマナーの教科書」を出版。テレビ番組や新聞、雑誌などのメディアでも活躍中。企業研修・コンサルティング(http://www.withltd.com)、大人のマナースクール(http://www.fastmanner.com)。

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