日の丸、トリコロール…国旗の「色」にはどのような意味があるのか
白地に赤い丸といえば、日本の「日の丸」、青と白、赤の三色旗といえばフランスの「トリコロール」――。世界各国の国旗に描かれた「色」はさまざまですが、実はそこには、その国固有の歴史や文化に基づく、多種多様な意味が込められています。
日の丸の「赤い丸」が「太陽」をモチーフにしていることは常識ですが、カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんによると、各国の国旗に描かれた「色」の意味は、実にさまざまです。今回は「国旗と色」の関係について考えます。
最も多く使われているのは「赤」
花岡さんによると、世界の国旗で最も多く使われている色は赤で、これに白、青、緑、黄が続きます。「国旗は識別しやすいように、注目されやすい目立つ色が使われるほか、明快なコントラストをつけた配色であることが多いです」。逆に、赤と青の中間の紫や、赤と黄の中間であるオレンジが使われることは少ないそう。
それでは、各国の国旗の「色」に込められた意味はどのようなものでしょうか。
【赤】
日の丸においては「太陽」を表しますが、革命などで流れた「血」「犠牲」を示すほか「共産主義」「博愛」「愛国」などの意味を持つことも。
【緑】
「自然」や「緑豊かな国土」のほか、「平和」「調和」の意味でも使用されます。また、「イスラム教」を象徴する色として、イスラム教国で多用される傾向にあります。
【青】
「海」「空」などの自然を表します。「自由」「正義」を象徴する場合もあります。
【黄】
「太陽」「光」「輝き」「豊かさ」を象徴します。「ヒンドゥー教」を象徴する色として、ヒンドゥー教国で多用されます。
【白】
「自由」「純潔」「正義」「平和」を表します。
【黒】
「植民地時代の暗黒」や「過去の圧制」、そして「国民の強さ」を表します。
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