親の「ちゃんとやらなきゃダメ」という否定が子どもに及ぼす3つの弊害
職場の人間関係は退職時に終わる
家族とは、あなたが仕事を退職した後に続く長い老後においても、大いにお世話になるだろう人たちです。職場の人が何をしてくれるでしょうか。はっきり言って、何もしてくれません。つまり、あなたの介護をしてくれるのも、職場の人間ではなく家族なのです。
そして、ここでもわが子は大事です。夫や妻に介護してもらうこともありますが、一番高い可能性があるのはわが子です。あなたは、今後の人生において職場の人にどれだけお世話になるつもりですか。大半は、仕事を辞めればそれで終わりになる関係です。
何度でも言いますが、一番大事なのは家族です。それなのに、私たちは家族をないがしろにしています。職場の人には、丁寧で肯定的で共感的な言葉を使い、家族に対しては、ぞんざいで否定的かつ非共感的な言葉を使っています。
あなたに悪気はないかもしれません。でも、それがくせものです。いじめでも何でもそうですが、やっている側に悪気がなくても、やられた側は非常に嫌な思いをしているのです。
ちょっとした嫌な感情が、積もり積もって冷え切った人間関係となっていきます。家族なのに、親子なのに、他人以上に冷え切った人間関係になってしまっている例は、ちまたにたくさんあります。すべて、ちょっとしたことの積み重ねによるものです。一番多いのは不愉快な言葉によるものです。
「親しき仲にも礼儀あり」ということわざをかみしめましょう。親しき家族にも礼儀あり。親しき親子にも礼儀あり。これからはもっと、家族関係と親子関係を大事にしましょう。一番大事な人たちを一番大事にしましょう。
(教育評論家 親野智可等)

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