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ブーム続く「タピオカ」、子どもが飲んで喉に詰まらせる可能性は? どう対処する?

タピオカ飲料ブームで、子どももタピオカ飲料を飲む機会が増えましたが、幼児や小学校低学年の子どもが、タピオカの粒を喉に詰まらせる危険性はないのでしょうか。

ブームが続いているタピオカ飲料
ブームが続いているタピオカ飲料

 タピオカ飲料ブームが続いています。最近では、ファミリーレストランやカフェ、コンビニエンスストアなどでもタピオカ飲料が提供され、幼児や小学校低学年の子どもも簡単に飲むことができる機会が増えました。しかし、タピオカの粒は直径1センチ前後で弾力があり、大人でも、勢いよく飲み込むと喉に詰まらせる可能性がありそうです。

 幼児や小学校低学年の子どもがタピオカ飲料を飲んで、粒を喉に詰まらせる危険性はないのでしょうか。内科医の市原由美江さんに聞きました。

白玉やピーナツでも誤飲

Q.子どもがタピオカ飲料を飲むと、タピオカの粒を喉に詰まらせる危険性はあるのでしょうか。

市原さん「危険性はあります。特に乳幼児は、飲み込む機能が未発達なので、例えば、白玉やピーナツ、ミニトマトなどの誤飲が報告されています。タピオカの粒は大きく、喉に詰まらせる原因に十分なると思います」

Q.タピオカ飲料の歩き飲みは、喉に詰まらせる危険性が高まるそうですが、本当ですか。

市原さん「確かに、タピオカ飲料の歩き飲みは喉に詰まらせる危険性が高まります。歩き飲みもそうですが、テレビを見ながらや、本を読みながらといった『ながら食べ』『ながら飲み』は飲み込む動作を意識しないため、喉に詰まらせやすくなり得ます」

Q.誤って子どもがタピオカの粒を喉に詰まらせたとき、どのように対処すればよいでしょうか。

市原さん「乳児の場合は『背部叩打法(はいぶこうだほう)』といって、左右の肩甲骨の真ん中あたりを手のひらで強く何度もたたいて異物の除去を試みます。1歳以上であれば、『腹部突き上げ法(ハイムリック法)』といって、患者の背中側からウエスト付近に手を回し、へその上付近で握りこぶしを作り、素早く手前上方に圧迫することで異物除去を試みます。

息苦しそうだったり、意識がなかったりする場合は、救急車を呼んだ上で、これらの対処法を行うとよいでしょう」

Q.親がタピオカ飲料を飲んでいると、子どもも関心を示して欲しがることがあると思います。どのようにして与えればよいのでしょうか。

市原さん「子どもにタピオカ飲料を与えるとしたら、そのまま飲ませるのではなく、タピオカの粒を細かく切って与えた方がよいでしょう。現在は、コンビニなどで簡単にタピオカ飲料を購入できます。タピオカがおいしいと子どもが認識すると後日、親の知らないところで飲んでしまう可能性があります。心配なので可能であれば、子どもの目の前で飲まない方がよいでしょう」

(オトナンサー編集部)

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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