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生命保険は落とし穴だらけ? 営業のうそを見抜いて、保険への理解を深めよう!

悪徳保険営業に気を付けろ

 先日、下澤さんの事務所に面談依頼がありました。「今、うちは旦那が死んだら、月に20万円下りる保険に加入している。でも、それ以外、よく分かってないから見てほしい」。このような流れから保険相談に移行したようです。

「まず、『旦那が死んだら月に20万下りる保険』と、ここまではっきり覚えているケースはまれです。保険証券を確認したところ、月に20万ではなく10万と記載されていました。商品は、収入保障保険という定期保険でした。『いや、20万のはず』。でも、実際は10万でした。詳しい人なら簡単に見抜くことができたでしょう」(下澤さん)

「10万にしては高すぎる保険料だったのです。保険料の半分を投資で貯金する形になっていて、保障が60歳で終わるとき、投資でためたお金で終身保険を買いましょうという保障内容でした。投資がうまくいっていなければ、当然お金はたまりません。これは保険ではなく投資だったのです」

 下澤さんは次のように解説します。

「加入から7年たった今、10万でなく、他の20万下りる保険に見直しても安くなることが分かりました。他の保険が成立し、今の保険の解約処理を進めていたところ、投資で貯金されている部分の解約返戻金の話は一切ありませんでした。どこに投資したら解約返戻金がゼロになるというのでしょうか」

「こうなってしまった原因は、担当者が虚偽の説明をし、また、投資に関して十分な説明をせず、自分にとって手数料の高い商品を売った可能性が高いということです。担当者は契約後、一度もお客様に連絡をしていませんでした」

刷新が求められる保険業界

 日本の生命保険の市場規模は約40兆円(生命保険協会)で、米国に次ぐ世界2位の保険大国です。しかし、各社によるパイの食い合いは激しさを増しています。ノルマクリアが最優先になってしまい、白板上だけの数字が欲しい人が多いので注意する必要があります。あなたは保険の実態について、どこまで理解していますか。

【追伸】

 最後に、この場を借りて下澤さんにメッセージを伝えます。最初にお会いしたのは6年前のセミナーだったと記憶しています。その後、出版を実現され、講師としても頑張られていると聞きました。しかし、今年になり、病に伏せているという話を聞きました。ご家族の皆様の心痛はいかばかりかと拝察いたします。治療に専念され、早く全快なさることを心よりお祈り申し上げます。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所客員研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所客員研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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