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背中を曲げない!? 「お辞儀」には5タイプの角度があった

感謝や謝罪の気持ちを表したり、あいさつに用いたりする「お辞儀」ですが、その場面や相手、背中を曲げる角度によって、さまざまな種類に分かれます。マナーの専門家に取材しました。

お辞儀の使い分け、できていますか?

 人に感謝したり、謝罪したりする際の動作である「お辞儀」ですが、実は、さまざまな種類が存在します。マナー講師の金森たかこさんによると、お辞儀する場面や相手、背中を曲げる角度によって、「目礼」「会釈」「敬礼」「最敬礼」「拝」の5タイプに分かれます。

 それぞれの特徴は以下の通りです。

【目礼(0度)】

 エレベーターなど身動きが取れない場面で行う、目を伏せるだけのお辞儀。エレベーターで深いお辞儀はできませんが、何もしないのはタブーです。

【会釈(15度)】

 廊下ですれ違う時などに行う、軽いお辞儀。本来は立ち止まってお辞儀するのが正しいのですが、来客などを案内している途中で立ち止まるとかえって周囲に対して迷惑になることも。そうした場面では、歩きながらでも会釈をします。

【敬礼(30度)】

 最も一般的なお辞儀。日常のあいさつなどで使います。

【最敬礼(45~60度)】

 感謝、謝罪する時や、人前で話し始める時に行う丁寧なお辞儀です。

【拝(90度)】

 相手を敬う気持ちを最大限に表したお辞儀。神社にお参りする際も90度のお辞儀をします。

まずは「90度」をマスターしよう

 金森さんによると、まずは90度のお辞儀をマスターするのがよいとのこと。「相手を最大限敬う気持ちを込めた、丁寧なお辞儀ができれば、そのほかの角度のお辞儀もそれぞれに気持ちを表現できるようになります」(金森さん)。

(オトナンサー編集部)

金森たかこ(かなもり・たかこ)

マナー講師・話し方マナーコミュニケーション講師

一般社団法人マナー教育推進協会代表理事副会長、ウイズ株式会社社長。大阪府出身、京都市在住。大手食品メーカー人事部で人材育成・秘書業務などに携わった後、フリーアナウンサーとして独立。ニュース・情報番組をはじめ、テレビ・ラジオを中心に話し方、コミュニケーションの仕事に携わる。その後、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に師事し、ビジネスマナー講師として講演・研修・コンサルティングなどを行う。アナウンサーとして培った話し方やボイストレーニングを取り入れた、コミュニケーション能力向上を軸とした独自の講義スタイルに定評がある。就職面接対策講座では、99%の内定率を誇る人気講師として活躍中。DODAキャリアコンパスにてビジネスマナーの連載を行う。2017年3月にプレジデント社より「入社1年目ビジネスマナーの教科書」を出版。テレビ番組や新聞、雑誌などのメディアでも活躍中。企業研修・コンサルティング(http://www.withltd.com)、大人のマナースクール(http://www.fastmanner.com)。

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