オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

授乳をアプリ管理 子育てへの「IT」活用、世代間ギャップを超えて理解し合える?

誰のために子育てをしているか

Q.日本も米国のように、ITを活用した育児が普通になる時代が来るのでしょうか。

井上さん「来ると思います。子育ても生活の一部であり、世の中が変わりライフスタイルが変われば、おのずと変わってくるものだからです。

例えば、紙オムツが開発された時、やはり紙オムツに否定的な人は多くいたわけですが、今や一般化しています。市販の離乳食が発売されたときも、やはり否定的な人が多くいましたが、今や市販の離乳食も普通になっています。

また、現代の子どもたちは、生まれたときからITがあるため、そもそも拒否反応がない環境になっていくと思います」

Q.育児に活用できるアプリを使って、祖父母世代である自分の親に否定的なことを言われた場合、どのようにして理解を得たらよいのでしょうか。

井上さん「一つは、育児にITを用いるメリットを分かりやすい形で見せることです。例えば、育児記録系のアプリには、入力したデータをアウトプットする機能が備わっているものが多く、表やグラフといったビジュアル的に分かりやすいものを見せると、祖父母世代も『お~! すごい』となるケースが多いように思います。

他には、祖父母世代の拒否反応がなくなるまで使い続けること、祖父母世代にアプリなどを実際に使ってもらうこと、新聞・雑誌記事や書籍、テレビ番組などで、有識者が推奨しているものがあれば見てもらうことでしょうか。

ただ、一番強調したいのは『最終的には理解してもらえなくても気にしない』ということです。親は自分の子育てが正しいのか、間違っているのか、常に迷いながら子育てをしていると思いますが、答えは子どもが持っています。

子どもが笑顔で健全に育っていれば、手段は何だってよいのではないでしょうか。注意すべきは、手間暇や愛情をかけているつもりになり、『自分の育児は正しい』と思い込み、子どもの笑顔がなくなっていることに気づかなくなってしまうことです。

少し酷なようですが、『自分の親(祖父母世代)の望む子育てをすること』と『自分の子どもの幸せ』のどちらかを選ばなければならない局面はたくさんあると思います。もちろん、相互理解できた方がよいのですが、祖父母世代は、今まで積み上げてきた人生や経験が根底にあるので、それもなかなか難しいのが実情かと思います。

そのため、祖父母世代である自分の親に理解してもらうことは、ある程度諦め、誰のために子育てをしているのかという原点を大切にしていけばよいと思います」

(オトナンサー編集部)

1 2

コメント