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イラン情勢で株価下落…新NISA初心者は「何もしない」が正解? 専門家が明かす、暴落をチャンスに変える鉄則

新NISAを始めたばかりの初心者は暴落時にどのように対処すべきなのでしょうか。必要な備えや暴落時にやってはいけない行為などについて、資産運用の支援事業を行う専門家に聞きました。

新NISAを始めたばかりの初心者が暴落時にやってはいけないことは?(画像はイメージ)
新NISAを始めたばかりの初心者が暴落時にやってはいけないことは?(画像はイメージ)

 イラン情勢の緊迫化を受け、世界的に株価が下落傾向にあります。SNS上では「新NISA(少額投資非課税制度)なんてやるんじゃなかった」「新NISAやめたい」など、悲鳴に近い声が多く上がっていますが、新NISAを始めたばかりの初心者は暴落時にどのように対処すべきなのでしょうか。必要な備えや暴落時にやってはいけない行為などについて、資産運用の支援事業を行う、Financial DC Japan社長の岩崎陽介さんに聞きました。

下落相場の平均期間は約10カ月

Q.そもそも、株の暴落は歴史的に見て何年おきに発生しているのでしょうか。

岩崎さん「過去の相場データを見ると、下落相場(ベア相場)は1928年以降で27回発生しています。平均すると約3年5カ月に1回のペースです。重要なのは『頻度』より『期間』です。過去データでは下落相場の平均期間は約10カ月(289日)。

一方で上昇相場の平均期間は約2年7カ月(988日)と、上昇局面の方が圧倒的に長いです。暴落は必ず来ますが、それは長い上昇の歴史の中の一時的な出来事に過ぎません」

Q.今回のイラン情勢をどのように捉えていますか。例えば、リーマンショック並みかそれ以上に景気が悪化する可能性はあるのでしょうか。

岩崎さん「地政学リスクによる株価下落は、過去にも何度も起きています。今回のイラン情勢が市場に与える影響は注視すべきですが、私個人の見立てとしては、リーマンショック級の危機とは性質が異なると考えています。

リーマンショックは金融システムの根幹が崩壊するという、構造的、根本的な危機でした。一方、地政学リスクは確かに市場を揺らしますが、企業が利益を生み出す力そのものを長期的に破壊するわけではありません。

『世界経済は人口増加と技術革新によって長期的に成長し続ける』という大きな流れは変わっていないと、私は見ています。足元の下落は不安をあおりますが、それは投資家心理の変動によるものが大きく、企業の稼ぐ力そのものが崩壊したわけではないと考えています。

ただし、これはあくまで現時点での私個人の見方です。情勢は日々変わるため、最新情報を継続的に確認することが大切です」

Q.イラン情勢が悪化して、さらに暴落したらどうすればよいのでしょうか。さらなる暴落に備えて、今からすべきことについて教えてください。また、基本的に自分で何とかするのではなく、証券会社に任せた方がよいのでしょうか。

岩崎さん「基本的に『何もしない』が正解です。ただし、それは『考えなくていい』という意味ではありません。今すべきことは次の3つです」

(1)自分の投資商品を理解する
「なぜこの商品を持っているのか」を自分の言葉で説明できますか。オルカンやS&P500であれば、「世界人口の増加→企業利益の拡大→株価上昇」というロジックを理解しておくことで、下落時に慌てず保有継続の判断ができます。

(2)投資に回しているお金が「本当に長期資金か」を確認する
3〜5年以内に使う予定のお金を投資に回していた場合、さらなる下落時に困ります。今一度、手元資金の仕分けを見直してください。「最低10年、理想は20年ほったらかせるお金」だけを投資に回すのが原則です。

(3)信頼できる相談相手をつくる
「証券会社に任せる」という発想より、自分のゴールや状況を理解した上で、暴落時にも冷静に話を聞いてくれる相談相手を身近に置くことが有効です。ダイエットでパーソナルトレーナーが必要なように、投資でも「感情的な判断を止めてくれる人」がいるかどうかが、長期投資の成否を大きく左右します。資格や肩書よりも、自分の状況をよく理解してくれて、長期的な視点でアドバイスしてくれる人かどうかを大切にしてください。

Q.暴落時に初心者が「これだけはやってはいけない」NG行動を教えてください。

岩崎さん「次の3つの行為をしないよう心掛けてください」

(1)売却する
これが最大の失敗です。暴落時に売却することは、下落を「損失として確定」させる行為です。長期投資の原則は「持ち続けること」。過去のデータが示す通り、下落相場は平均約10カ月で終わっています。売らずに持ち続けた人が、最終的に恩恵を受けてきました。

(2)毎日値動きをチェックする
評価額を毎日見ると、感情が揺れ動き、冷静な判断ができなくなります。「株のアプリは削除する」「評価額は見ない」など、「無人島に行ったつもりで」というくらいの距離感が理想です。

(3)積み立て設定を止める、減額する
暴落時は「安く買える」タイミングでもあります。積み立てを止めることは、このチャンスを手放すことになります。

Q.新NISAの成長投資枠で、逆に今仕込むべき銘柄はありますか。

岩崎さん「特定の銘柄を『今買うべき』とお伝えすることは、個別の投資判断に関わるためここでは控えさせていただきます。ただ、考え方についてお伝えします。

私は『下落時こそ、自分の投資哲学が問われる場面』と考えています。成長投資枠を活用するなら、短期的な値上がりを狙う銘柄選びよりも、長期で保有できる良質な投資信託を継続・追加購入することの方が、多くの初心者には合っています。

『今が底かどうか』を当てようとする行為自体がリスクです。『いつ買うか』より『何を買って、どれだけ長く持つか』というのが長期投資の本質です」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「えっ…」 これが「新NISA」で絶対にやってはいけない「6つのNG行為」です!

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岩崎陽介(いわさき・ようすけ)

Financial DC Japan 代表取締役社長

一橋大学商学部卒業。元野村證券・IFAとして16年以上、累計130億円超の資産運用アドバイス経験を持つ、資産運用の専門家。

世界全体の成長を取り込む長期・分散投資を軸に、NISA・DCなどの税制優遇制度を最大限に活用した資産形成を提唱。低コスト一辺倒やインデックス信仰に偏らず、人・哲学・運用プロセスを重視した良質なアクティブファンドも含め、目的に応じた運用設計を行う。「何となく始めた投資」に不安を感じている層から高い支持を得ている。

■【実績】
・野村證券では、社長賞はじめ、数々の賞を受賞。海外留学も経験。
・企業型DC導入実績600社超。(日本トップクラス)

■著書
「頭のいい会社はなぜ企業型確定拠出年金をはじめているのか」(青春出版社)
2022年4月に発売し、1万3000部。

「10年後、確実に差がつく!資産運用の王道」(きずな出版)
2025年9月に発売し、9000部。

■YouTube ほったらかし投資のフクロウ先生
https://youtube.com/@hukurou_invest?si=NBoF3fLKZgMacLO0

■会社HP https://f-dc-j.co.jp

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