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新NISAは「世界情勢が不安定」でも始めていい?  初心者が絶対やってはいけない“6つのNG行為”とは【専門家が解説】

新NISAの基本的な知識や、初心者がやりがちなNG行為などについて、資産運用の支援事業を行う専門家に聞きました。

新NISAについて、初心者がやりがちなNG行為とは?(画像はイメージ)
新NISAについて、初心者がやりがちなNG行為とは?(画像はイメージ)

 今年から新NISA(少額投資非課税制度)を始めてみたいと考えている人は多いと思います。ただ、「投資は怖い」「損をするのではないか」「世界情勢が不安定で心配」などと考え、なかなか始められない人もいるようです。これから新NISAを始める場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか。新NISAの基本的な知識や、初心者がやりがちなNG行為などについて、資産運用の支援事業を行う、Financial DC Japan社長の岩崎陽介さんに聞きました。

株価に一喜一憂する必要はない

Q.そもそも、新NISAとはどのような制度なのでしょうか。また、新NISAを始めるにあたり、どのような準備が必要なのでしょうか。

岩崎さん「新NISAは、投資で得た利益(配当・売却益)が非課税になる、国が推進する資、産形成制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばこれがゼロになります。新NISAを始める際は『証券会社でNISA口座を開設する』『マイナンバーカードなどの本人確認書類を用意する』の2点が必要です。口座の開設自体は無料で、維持費もかかりません」

Q.「新NISAに使ってもよい資金は手取り収入の○%まで」という基準はあるのでしょうか。

岩崎さん「『手取り収入の○%』という明確な基準はありませんが、考え方としては『収入の何%』ではなく、『余剰資金』で運用するという発想が重要です。

具体的には『生活費+1年分の予備資金(安全資金)』『住宅購入や結婚、教育費などの5年以内に使う予定の資金』を除いた『当面使う予定のない資金』が投資に回せる金額です。この余剰資金であれば、仮に一時的に下落しても生活に影響せず、長期で保有し続けることができます」

Q.新NISAでは、どのような金融商品を購入した方がよいのでしょうか。無理なく長期的に利益を生み出す方法も含めて、教えてください。

岩崎さん「『良質な投資信託』を『長期保有』することが王道です。良質な投資信託の条件としては、『長期の運用実績(トラックレコード)があること』『世界全体に分散投資されていること』『信頼できる運用会社が運用していること』です。

例えば、世界の成長をまるごと取り込めるような、数百銘柄以上に分散された世界株式ファンドなどが該当します。1本で十分な分散が効いており、初心者にも適しています。長期的に利益を生み出す方法は次の通りです」

【長期的に利益を生み出す方法】
・15年以上の長期保有を前提にする。将来が確実に保証されるわけではないが、過去データでは15年保有で元本割れしたケースはほぼゼロ。

・一括投資と積立投資を併用する。まとまった資金があれば一括、毎月の収入からは積立。

・複利の力を最大限活用する。得た利益を再投資に回す。

・途中で売らない。これが最も重要。

期待収益としては、長期で年率5~8%程度を1つの目安にすると、現実的な計画が立てられます。

Q.2026年2月26日の日経平均株価は過去最高の5万8753円をつけるなど、近年は株価が上昇傾向にあります。株価上昇と新NISAはどのような関係があるのでしょうか。

岩崎さん「新NISAで株式型の投資信託を保有している場合、株式市場全体が上昇すれば、保有資産の評価額も上昇しやすいという関係があります。ただし、重要なのは次の点です」

・日経平均は「日本株」の指標であり、世界株式ファンドを持っている場合は、世界全体の株価動向の方が影響が大きい。

・短期的な株価の上下に一喜一憂する必要はない。長期投資では「途中経過」に過ぎない。

・株価が上がっている時に「今買うべきか迷う」人も多いが、過去のデータでは「上昇期間の方が長く大きく、下落期間の方が短く小さい」という傾向がある。

Q.例えば「株価が上昇しているときほど、保有している新NISAの金融資産の利益も上昇しやすい」ということなのでしょうか。

岩崎さん「はい、その理解で概ね正しいです。株式型の投資信託を保有していれば、株式市場が上昇すれば評価益も増えます。

ただし、注意点として『今高いから買わない』『今安いから買う』というタイミング投資は避けるべきです。また、市場の上昇日をたった1日逃すだけでも、長期リターンは大きく変わるというデータがあり、だからこそ、『市場に居続けること』が重要で、タイミングを計るより早く始めて長く続けることが成果につながります」

【要注意】「えっ…」 これが「新NISA」で絶対にやってはいけない「6つのNG行為」です!

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岩崎陽介(いわさき・ようすけ)

Financial DC Japan 代表取締役社長

一橋大学商学部卒業。元野村證券・IFAとして16年以上、累計130億円超の資産運用アドバイス経験を持つ、資産運用の専門家。

世界全体の成長を取り込む長期・分散投資を軸に、NISA・DCなどの税制優遇制度を最大限に活用した資産形成を提唱。低コスト一辺倒やインデックス信仰に偏らず、人・哲学・運用プロセスを重視した良質なアクティブファンドも含め、目的に応じた運用設計を行う。「何となく始めた投資」に不安を感じている層から高い支持を得ている。

■【実績】
・野村證券では、社長賞はじめ、数々の賞を受賞。海外留学も経験。
・企業型DC導入実績600社超。(日本トップクラス)

■著書
「頭のいい会社はなぜ企業型確定拠出年金をはじめているのか」(青春出版社)
2022年4月に発売し、1万3000部。

「10年後、確実に差がつく!資産運用の王道」(きずな出版)
2025年9月に発売し、9000部。

■YouTube ほったらかし投資のフクロウ先生
https://youtube.com/@hukurou_invest?si=NBoF3fLKZgMacLO0

■会社HP https://f-dc-j.co.jp

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