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歯科医が警鐘を鳴らす、あなたに「死」をもたらす“秘密の殺人者”から身を守る方法とは?

栄養医学の重要性を理解して正しい歯磨きを

 虫歯や歯周病などの疾患は、早期発見、早期治療が大切と思っている人が多いですが、それがベストとはいえないと、森永さんは警鐘を鳴らします。「オーソモレキュラー」と「歯磨き」の関係について伺います。

「予防のために歯磨きが大事なのは当然ですが、もう一つ忘れてはいけないのが『自分の免疫力・抵抗力を上げること』。歯磨きが『原因の除去』なのに対し、歯ぐきや歯を支える、口の中の骨などの組織を丈夫にしたり、原因菌をたたく抗体や抗菌物質を増やしたりすることは、いわば『予防の両輪』です。そのためには、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の十分な摂取が欠かせません。時にはサプリメントも選択肢となります」

「予防こそ歯の健康を守る最高の対策です。そのためには、毎日のケアが何よりも重要になってきます。歯磨きは、歯垢を残さないように丁寧にブラッシングしましょう。特に、寝る前の歯のケアは大切です。口の中の細菌は、唾液の分泌が減る就寝中に盛んに活動します。菌のエサになる食ベカスや菌のすみかである歯垢は、就寝前にしっかり除いておく必要があります」

 歯の健康を守る上で、口の中の細菌を取り除くことが大事なことに変わりないようです。では、1日に何回ブラッシングしたらよいのでしょうか。

「回数や時間よりも、最も合った方法で歯垢をきちんと除去し残さないことです。就寝中は唾液の分泌が少なくなるため、唾液の殺菌作用が発揮されなくなり、細菌の働きが活発になります。歯垢が作られるリスクが起きている間の何倍にも跳ね上がります。ですから、就寝前の歯磨きは不可欠です。これは、誰にも共通していえることです」

 世界に先駆けて超高齢化社会が現実のものになっている日本。誰もが長い人生を「自分らしく生きたい」と願っています。ところが、食が豊かになりすぎたことで罹患(りかん)リスクは高まり、「悩める晩年」が社会全体を巻き込んでいます。私たちも「歯と口の健康」がいかに大切か、改めて認識する必要がありそうです。

(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

東京都出身。代議士秘書、大手コンサルティングファームにて、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事、IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/橋本龍太郎首相夫人)をライフワークとしている。NHKや民放各社のテレビ出演や、経済誌などからの取材・掲載多数。著書も多く、近著に「3行で人を動かす文章術」(WAVE出版)がある。埼玉大学大学院経済学研究博士課程前期(経済学修士、経営学修士)。

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