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張本勲さん“中大内紛”発言から学ぶ「失言を防ぐ人間関係」

大切なのは「人間関係の地ならし」

 それでは、私たちが失言をしないためにはどんなことが必要なのでしょうか。

 福田さんによると、大切なのは、「どういう相手に対し、どんな場面で話すかを考えること」と「人間関係の地ならしをしておくこと」。ある政治家はどんな会合でも、出席者を必ず確認して発言しているそう。「会社の上司などの悪口は本人がその場にいなかったとしても、必ずどこかで伝わってしまいます」。

「人間関係の地ならし」をするには、その人がどういうタイプなのか、家族構成や考え方まで把握できるくらい、しっかりコミュニケーションを取ることが大事といいます。たとえば、上司が部下に「親の顔が見てみたい」と発言したケースでは、その部下が親を大事にしていればしているだけ、その人を深く傷付けてしまいます。

 しかし一方では、失言を恐れるあまり、言うべきことを言わないのは禁物。「あの人が言うならやむを得ない」という関係を作った上で、言うべきことをしっかり言うことが大切といいます。「コミュニケーションは相手と自分との関係で成立するものです」。

 最後に、万が一失言をしてしまった場合の対処法を聞きました。

 福田さんは「もし失言をしてしまったら素直に『おれも言い過ぎた』と謝りましょう」とアドバイスしています。

(オトナンサー編集部)

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福田健(ふくだ・たけし)

(株)話し方研究所会長

コミュニケーションを「相手を認識し、理解し尊重するプロセス」とし、話し方や聞き方の研究・指導を精力的に行っている。各企業・官公庁での講演や著作活動にも力を入れており、近著に「怒る技術・怒られる技術」(日本経済新聞社)、「『謝り方』の技術」(三笠書房)、「人は『話し方』で9割変わる」「女性は『話し方』で9割変わる」(経済界)、「『できる人』の相談する技術」(角川書店)がある。

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