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“失言連発”の山本有二農水相は「その場力」が足りない?

TPP関連法案をめぐって失言を繰り返し、各方面から批判を浴びている山本有二農水相。今回は、山本さんはなぜ失言を繰り返してしまうのか、また、私たちがそこから得られる教訓について考えます。


山本農水相の度重なる失言から得られる教訓とは…

 環太平洋経済連携協定(TPP)関連法案を巡って失言を繰り返した山本有二農林水産相への批判がやみません。

 山本農水相は先月、「強行採決するかどうかは(衆院議院運営委員長の)佐藤勉さんが決める」と発言、その後、「この間、冗談を言ったらクビになりそうになった」と失言を重ね、野党が辞任を求める事態に発展しています。

 オトナンサー編集部では今回、山本さんが失言を繰り返してしまう理由、そして私たちがそこから得られる教訓について、話し方研究所の福田健会長に取材しました。

何を言うべきかが判断できない…

 福田さんは「短期間で失言を繰り返すと、周囲は当然ながら『またか』『あいつはもうだめだ』という評価を下すことになりますが、山本さんは、それをわかっていないように見えます」と断じます。

 福田さんによると、山本さんは景気のよいことを言って周囲の気を引こうとし、失言をしてしまう「サービス過剰型」。TPP関連法案の採決に向けて何を行うべきか、何が問題なのかを大局的に判断できず、その場の空気を読んで何をなすべきか、何を言うべきかを判断する「その場力」が足りないそうです。

 福田さんは「山本さんは『何を言うべきなのか』わかっていません。訂正しようとして、『あれは冗談だった』などと発言し、余計に状況が悪化してしまう。舌の根も乾かないうちに失言してしまうと、前におわびしたことすらマイナスになってしまいます」と苦言を呈します。

 たとえば、同じ政治家でも、失言しそうでしない石破茂さんには「相当慎重な」印象があるそう。故大平正芳さんも、国会答弁のたびに「ああ」「うう」などと間延びしたような話し方をするように見えて、実は周囲の反応を見ていたといいます。

 また、岸田文雄外相も「外相」という立場を理解し、自分の発言に相当な注意を払っているように見えるとのこと。「没個性的に見えますが、とてもよく考えています」。

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福田健(ふくだ・たけし)

(株)話し方研究所会長

コミュニケーションを「相手を認識し、理解し尊重するプロセス」とし、話し方や聞き方の研究・指導を精力的に行っている。各企業・官公庁での講演や著作活動にも力を入れており、近著に「怒る技術・怒られる技術」(日本経済新聞社)、「『謝り方』の技術」(三笠書房)、「人は『話し方』で9割変わる」「女性は『話し方』で9割変わる」(経済界)、「『できる人』の相談する技術」(角川書店)がある。