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自閉症息子に「ランドセル」背負わせるのは親のエゴ? モヤモヤしていた母が、入学2カ月前に購入決めたワケ

ランドセルを卒業した理由

体が大きくなり、ランドセルからリュックに移行した自閉症の息子(べっこうあめアマミさん作)
体が大きくなり、ランドセルからリュックに移行した自閉症の息子(べっこうあめアマミさん作)

 息子は入学してから3年生の途中まで、ほぼランドセルで通学しました。しかし、4年生の現在、ランドセルは使っていません。

 一番の理由は、体が大きくなったことです。特別支援学校の荷物のほとんどは衣類です。体が大きくなるにつれ、衣類のかさが増え、だんだんランドセルに収めるにはきつくなっていきました。特に冬は長袖長ズボン、羽織ものも必要になり、大きめのリュックの方が出し入れが楽です。

 さらに、骨格もしっかりしてきて、1年生のころは大き過ぎてずり落ちぎみだった大きなリュックも、体にフィットするようになってきたので、3年生の中ごろに、全面的にリュック通学に切り替えました。

 しかし、息子が低学年のときは、ランドセルで十分対応できました。

 特別支援学校によっては、ランドセルで通学するのを認めていないケースもあるかもしれません。

 そして、息子の場合は放課後の居場所である放課後等デイサービス用の荷物を毎日持ち運ぶ必要がなかったからではありますが、特別支援学校に通うすべての子がリュックで通学しているわけではないのだと思いました。

ランドセルを「選ぶ」ことができるという視点

 子どもを特別支援学校に通わせることに決めると、親はいろいろな「普通」を手放さなければなりません。それが子どもにとって良い選択だと思うから決めたわけで、「普通」にこだわる必要もないのですが、「ランドセルを背負うわが子を見たい」というささやかな「普通」の願いくらい、諦めなくてもよいと思うのです。

 実際にランドセルで通う子だっていますし、学校の決まりに反しない限りは、ある程度柔軟に考えてもいいと思います。

 息子が高学年になるにつれ、ランドセル通学が難しくなったことを考えると、特別支援学校に通う子どもがランドセルを背負えるのは、低学年のうちの特権とも言えます。

 息子の入学式のランドセル姿の写真を見ると、今でもランドセルを買う選択をしてよかったと思います。6年間は使えなかったけれど、息子のランドセルは十分役目を果たしてくれました。

 障害児育児をしていると、いろいろな場面で「普通」にはいかないことが起こり、「普通」にこだわってはいけないという周囲の声が聞こえるように感じることも多いです。

 しかし、子どもの成長の一つ一つの思い出は、ときに「普通」にこだわりつつ、大事にしていきたいと思います。

(ライター、イラストレーター べっこうあめアマミ)

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べっこうあめアマミ(べっこうあめあまみ)

ライター、イラストレーター

知的障害を伴う自閉症の息子と「きょうだい児」の娘を育てながら、ライター、電子書籍作家として活動。「ママがしんどくて無理をして、子どもが幸せになれるわけがない」という信念のもと、「障害のある子ども」ではなく「障害児のママ」に軸足をおいた発信をツイッター(https://twitter.com/ariorihaberi_im)などの各種SNSで続けている。障害児育児をテーマにした複数の電子書籍を出版し、Amazonランキング1位を獲得するなど多くの障害児家族に読まれている(https://www.amazon.co.jp/dp/B09BRGSY7M/)。「べっこうあめアマミ」というペンネームは、障害という重くなりがちなテーマについて、多くの人に気軽に触れてもらいたいと願い、夫と相談して、あえて軽めの言葉を選んで付けた。

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