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「付き合っている頃は優しかった」「結婚前の夫に戻ってほしい」…“釣った魚にエサをやらない”夫に振り回される妻たち

結婚後も努力し続ける女性には2つの理由がある

 では、女性側が頑張って、理想の男性を振り向かせて結婚した場合はどうでしょう。パートナーに小言を言わず、家事も得意で、爪の先にまで気を配り、笑顔を絶やさず良き妻になることを約束するような振る舞いをみせた女性は結婚後、「釣った魚理論」で悪妻に豹変(ひょうへん)するのでしょうか?

 私が今までお話を聞いた女性は、結婚後も努力を怠らず、向上心旺盛な人がほとんどです。それには2つの理由があると考えます。

 1つ目の理由は、女性側がそこまで自分磨きをし、努力によって手に入れる男性は多くの場合、ある程度の生活レベルを維持できる「生き抜く力が強い」タイプで、そのような男性たちは女性にモテるからです。結婚を維持するための努力を怠ると、すぐに他の女性に夫を奪われてしまう可能性が高い。奪われるまでいかなくとも、「SNSで浮気発覚」は日々起こっています。女性側が努力をすることは、自分の生活を守るためでもあります。

 2つ目の理由は、「私が選択した男性にずっと自分を愛し続けてほしい」という自分への確信からくるものです。自分の結婚観に対する自信があり、選択は間違っていないと思っている……こういった女性の自己肯定感はもちろん強いです。反面、自分に厳しく己を律することができます。常に理想の自分でありたいと願い、努力を惜しまないのです。そのため、結婚後も夫のため、家族のためにフルコミットできますが、それが重いと男性が離れていくケースもあります。

 優紀さん(45歳、仮名)は、以前の上司だった正樹さん(53歳、仮名)が既婚者のときに一目ぼれ。理想の男性だと信じます。そしてアプローチし、仲良くなることに成功します。

 自分がどんなに妻としてふさわしいかをアピールし、3年かけて妻と離婚してもらい、ついに結婚。痛風持ちの夫のために料理教室に通って毎日食事に気を配り、家事全般を進んで行い、子どもの世話も一手に引き受け、快適な生活を夫に提供しました。

 しかし結婚5年目、夫の浮気が発覚します。正樹さんから「自分のことをすべて管理されているようで、ずっと息苦しかった」と言われたそうです。優紀さんは浮気に憤ることもなく、「自分が悪かったところは改めるから、これからも一緒にいてほしい」と頼みました。夫は「ジコチューなやつだ」と、それを受け入れず家を出てしまい現在、離婚調停中です。前妻の呪いなのか、はたまた不倫の制裁なのか、努力はしたのに悲しい結末となりました。

 男女問わず、努力して理想の相手と結ばれた人々は、自分の満足のために行動しているケースがあります。人は、まず自分を愛さなければ他者を愛することはできないといいますが、自分を愛することが過度に自己中心的なものであったとき、バランスが崩れてしまうのではないでしょうか。

「私の幸せのためにあなたを大事にする」という心理が見え隠れしている人もいれば、もちろん「釣った魚(というと品がない言い方に聞こえますが、比喩として)=努力して結ばれた相手」を生涯大切にするカップルもいます。

 互いが自立し、自分の幸せだけをピックアップしないこと。努力して結ばれた相手だからこそ、長続きする努力もしなければもったいない、もったいない。そう思います。

(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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三松真由美(みまつ・まゆみ)

恋人・夫婦仲相談所 所長(すずね所長)・執筆家

夫婦仲・恋仲に悩む女性会員1万3000名を集め、「結婚・再婚」を真剣に考えるコミュニティーを展開。セックスレス・ED・女性の性機能に詳しく、性を通して男女関係をよくするメソッドを考案。20代若者サークルも運営し、未婚世代への結婚アドバイスも好評を呼ぶ。恋愛・夫婦仲コメンテーターとしても活躍中。業界最大手「ごっこ倶楽部」のセックスレスをテーマにしたショートドラマを監修し、5カ月で1億回再生に到達。著書は「夫婦の『幸せ循環』を呼ぶ秘訣」(講談社)「モンスターワイフ」(同)「40歳からの女性ホルモンを操る53の習慣」(扶桑社)「堂々再婚」(wave出版)など多数。コミック「『君とはもうできない』と言われまして」(KADOKAWA)の監修も手掛ける。恋人・夫婦仲相談所(http://fufunaka.com/)、公式note(https://note.com/suzune_16)、オトナのお悩み保健室(https://otona-hokenshitsu.jp/)。LINE登録で「夫婦仲チェックシート」を無料プレゼント(https://fufunaka.com/archives/lp/line)。

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