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飲食店が「レモン水」提供する理由は? 実は大きな“メリット”も 専門家に聞く

飲食店がレモン水を提供する理由やメリットについて、飲食店専門経営コンサルタントに聞きました。

飲食店が「レモン水」を提供する理由は?
飲食店が「レモン水」を提供する理由は?

 飲食店に行くと、レモン水を提供されることがあります。その際、好んで飲む人もいれば、酸っぱい味が苦手で飲まない人もいるようです。飲食店がレモン水を提供するのはなぜなのでしょうか。レモン水の提供により、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。飲食店専門経営コンサルタントの成田良爾さんに聞きました。

口の中をリフレッシュする効果

Q.飲食店によっては、普通の水の代わりに「レモン水」を提供することがありますが、なぜなのでしょうか。考えられる理由について、教えてください。

成田さん「普通の水ではなく『レモン水』が出される理由は、レモンの酸味が加わることで、普通の水よりも爽快感が増し、お客さまがリフレッシュできるからです。

また、レモン水にはデトックス効果や消化促進といった健康効果が期待できるといわれているほか、見た目が爽やかなのでおしゃれな印象を与えます。そのため、最近では、おしゃれな雰囲気のカフェやレストランがレモン水やハーブ水などを提供するケースが増えている印象があります」

Q.では、実際に飲食店がレモン水を提供することで、どのようなメリットやデメリットが生じるのでしょうか。

成田さん「先述のように、レモン水を飲むと爽快感が増します。そのため、お客さまが食前や食間にレモン水を飲むことで、口の中をリフレッシュし、次の料理をよりおいしく食べていただけるというメリットがあります。また、レモンは見た目や香り、酸味などで五感を刺激するため、より食事を心地よく楽しむことが期待できます。

デメリットとしては、レモンが嫌いな人や酸味が苦手な人への配慮が必要なことでしょう。また、普段、レモンをあまり使わない飲食店の場合、少額ながらコストもかかるため、例えば、普段の営業で余ったレモンを使うという工夫も必要になるでしょう」

Q.レモン水が苦手な人が、飲食店でレモン水を提供されたとします。このときに、普通の水に替えてもらうことは可能なのでしょうか。

成田さん「レモン水が苦手な人が、普通の水に替えてもらうことは可能です。お客さまの要望に応じた柔軟な対応が顧客満足度を高めることにつながるため、飲食店もできるだけ要望に応じたサービスを提供しようとしています。遠慮なく店員に交換を申し出て問題ありません」

(オトナンサー編集部)

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成田良爾(なりた・りょうじ)

飲食店専門経営コンサルタント

ヴィガーコーポレーション代表取締役。厚生労働省公認レストランサービス技能士(国家資格)、文部科学省後援サービス接遇検定準1級、食生活アドバイザー2級、他。飲食業界25年以上。ミシュランガイド掲載の高級レストランから個人経営の小さな大衆店まで幅広いジャンルの飲食店に携わり、その経験に基づく統計解析および枠にとらわれないアイデアで多くの赤字店を黒字化させてきた実績を持つ。「100年続く店づくり」をモットーに、次世代育成や飲食業の働き方改革などにも力を入れており、食文化普及の他、職業訓練校講師(フードビジネス科)や子育て女性就職支援事業講師なども歴任。現在も多くの飲食店経営者のサポートを手掛ける。飲食店専門のコンサルティング「オフィスヴィガー」HP(http://with-vigor.com/)。

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