【9月7日のマーケット】日経平均3営業日ぶり反落で1万7012円、円高・ドル安を嫌気
9月7日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落、前日比69円54銭安の1万7012円44銭で取引を終えました。

9月7日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落、前日比69円54銭安の1万7012円44銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、外国為替市場でドル/円が1ドル=101円台前半と、きのう6日の東証取引時間中に付けた103円台から大きく円高・ドル安に振れたことが嫌気されたといいます。
しかし午後に入ると、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れへの期待を背景に日経平均は下げ渋る展開となったそうです。
東証1部33業種中、電気・ガス、その他製品など14業種が上昇、一方、保険、銀行など19業種は下落しました。個別銘柄では、塩野義製薬、中部電力が買われ、T&Dホールディングス(HD)、第一生命保険は売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比3.05ポイント安の1349.53。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=101円40銭台で推移しています。
専門家「米国株上昇しにくい」
八代さんは日経平均について「引き続き米国株やドル/円の影響を受けやすい地合い」と指摘します。
6日に発表された8月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数は51.4で7月の55.5から大きく悪化し、2012年2月以来の低水準に。8月雇用統計やISM製造業景況指数など米国の経済指標はやや弱めの内容が続いており、「米国株は上昇しにくいかもしれない」(八代さん)といいます。
八代さんは「ISM非製造業景況指数を受けて、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退しました。ドル/円には下落(円高・ドル安)圧力が加わりやすいと見られます」と話します。
一方で、日本時間8日午前3時に発表される米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済への前向きな見解が示されれば米国株にとってプラス材料になり、ドル/円の下落圧力が緩和される可能性もあるといいます。
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