【8月31日のマーケット】日経平均反発1万6887円、1カ月ぶり円安水準を好感
8月31日の東京株式市場で日経平均株価は反発、前日比162円04銭高の1万6887円40銭で取引を終えました。

8月31日の東京株式市場で日経平均株価は反発、前日比162円04銭高の1万6887円40銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、外国為替市場でドル/円が一時1ドル=103円台と約1カ月ぶりの円安・ドル高水準を記録したことが好感され、中国・上海総合指数が底堅く推移したことも支援材料になったといいます。
東証1部33業種中、銀行、電気・ガスなど29業種が上昇、一方、医薬品、小売など4業種は下落しました。個別銘柄では、東京電力、ミネベアが買われ、トクヤマ、東京ドームは売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比16.73ポイント高の1329.54。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=103円10銭台で推移しています。
ADP雇用統計次第で「ドル/円上昇も」
八代さんはドル/円上昇(円安・ドル高)の背景として、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測を指摘。ただし、FRBが9月利上げに踏み切るかどうかは「9月2日の米8月雇用統計が重要な手掛かり材料になりそう」との見方です。
また、きょう31日には雇用統計の先行指標となる米8月ADP雇用統計が発表予定。八代さんは「ADP雇用統計が強い結果であれば、雇用統計への期待感が高まり、ドル/円が一段と上昇するかもしれません。その場合は日経平均にとってプラス材料になるでしょう」と分析しています。
Keyword:ADP雇用統計
2006年5月に開始された、米ADP社が発表する非農業部門雇用者数のリポート。米雇用統計の2営業日前に発表されることから、雇用統計の先行指標として注目される。
(オトナンサー編集部)
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