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【8月16日のマーケット】日経平均続落1万6596円、約1カ月ぶりの円高・ドル安で

8月16日の東京株式市場で日経平均株価は続落、前日比273円05銭安の1万6596円51銭で取引を終えました。

ドル/円が約1カ月ぶりの円高・ドル安水準となった

 8月16日の東京株式市場で日経平均株価は続落、前日比273円05銭安の1万6596円51銭で取引を終えました。

 マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、外国為替市場におけるドル/円下落(円高・ドル安)が日経平均の下押し圧力に。午前は15日終値比42円安で取引を終えたものの、午後に入って下げ幅を拡大したといいます。

 東証1部33業種中、上昇したのは石油・石炭製品のみ、一方、不動産、保険など32業種は軒並み下落しました。個別銘柄では、シャープ、富士通が買われ、住友不動産、サッポロホールディングス(HD)は売られました。

 TOPIX(東証株価指数)は前日比18.16ポイント安の1298.47。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=100円20銭台で推移しています。八代さんによると、これは7月8日以来約1カ月ぶりの円高・ドル安水準です。

1万7000円超えには「強い材料必要」

 ダウ工業株30種平均やS&P500、ナスダック総合指数など米国の主要株価指数が15日、いずれも史上最高値を記録。八代さんは「堅調な米国株や日銀による上場投資信託(ETF)買い入れへの期待感が日経平均の下支え材料」としつつ、「軟調なドル/円が重しになっています」と指摘します。

 この2カ月半、1万7000円が近付くと利益確定売りに押されて反落する展開が続く日経平均ですが、八代さんは「1万7000円を超えるにはドル/円の反発や米国株の一段の上昇以外に何か強い材料が必要かもしれません」と分析しています。

(オトナンサー編集部)

八代和也(やしろ・かずや)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部シニアアナリスト

2001年ひまわり証券入社後、コールセンター、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年12月、マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。市場調査部に所属し、豪ドルやNZドルといったオセアニア通貨にフォーカスした「オセアニア・レポート」を執筆している。FXに携わり13年。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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