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「甘い野菜=糖質が多い」うそ? 本当? 糖尿病歴30年の専門医に聞いた「糖質が多い野菜」8選

ヘルシーなイメージがある野菜ですが、中には「糖質が多い」野菜もいくつか存在するようです。日常的に血糖値を気にしている人が注意すべき野菜について、糖尿病専門医が解説します。

「糖質が多い野菜」はどれ?
「糖質が多い野菜」はどれ?

 糖尿病と深い関わりのある「食事」。血糖値の上昇を抑えるため、毎日の食事に気を使っているという人も多いと思いますが、盲点となりやすいのが「野菜」です。野菜というと「ヘルシー」「体にいい」イメージがありますが、中には糖質が多い野菜もあるようです。

 糖質を意識する上で注意が必要な「野菜」には、どのような種類があるのでしょうか。eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で、自身も1型糖尿病歴30年である、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

「ゆでる」「蒸す」がおすすめ

Q.血糖値を上げてしまう恐れのある、「糖質の多い野菜」があるのは事実ですか。

市原さん「事実です。サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、ニンジン、ゴボウ、タマネギ、レンコン、トウモロコシなどが該当します。

ダイコン以外の根菜やイモ類は、糖質が多いです。また、『甘い』と感じる野菜に糖質が多いのも事実といえます」

Q.日常的に血糖値を気にしている人が、「糖質が多い野菜」を食べたいと思ったときにできる工夫や注意点とは。

市原さん「糖質が多い野菜を多く食べると、血糖値が普段から高めの人の場合、血糖値をより上げてしまうので、量は控えめにしましょう。ゆでたり、蒸したりすると血糖値の上昇が緩やかになるので、調理法も工夫するとよいです。

これらの野菜を食べるときの工夫として、『イモ類を食べるときは主食の米の量を減らし、1食分の糖質量を一定にする』『葉物野菜や、タンパク質を含む肉・魚を先に食べ、その後にゆっくりとよくかんで食べる』などを意識してみてください」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「えっ…意外すぎる…!」 これが「実は糖質が多い」野菜です!(8つ)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

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