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【7月28日のマーケット】日経平均反落1万6476円、日銀会合前に利益確定売り圧力

7月28日の東京株式市場で日経平均株価は反落、前日比187円98銭安の1万6476円84銭で取引を終えました。

日銀の金融政策決定会合結果発表を前に利益確定売り圧力が強まった

 7月28日の東京株式市場で日経平均株価は反落、前日比187円98銭安の1万6476円84銭で取引を終えました。

 マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、日銀の金融政策決定会合(28~29日)結果発表を前に利益確定売り圧力が強まったほか、外国為替市場でドル/円が一時1ドル=104円台と円高・ドル安が進んだことも重しに。下げ幅は200円を超える場面もあったといいます。

 東証1部33業種中、鉱業、繊維製品など2業種が上昇、一方、空運、その他製品など31業種は下落しました。個別銘柄では、アルプス電気、アドバンテストが買われ、富士写真フイルム、ミツミ電機は売られました。

 TOPIX(東証株価指数)は前日比14.67ポイント安の1307.00。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=104円80銭台で推移しています。

緩和見送りで「株安・円高加速も」

 八代さんによると、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の市場の関心は日銀の金融政策。ただし、追加金融緩和はある程度、市場に織り込まれているといい、「追加緩和が決定しても、よほど大胆でなければ、日経平均やドル/円の上昇余地はそれほど大きくないかもしれない」そうです。

 八代さんは「追加緩和が見送られる、あるいは緩和策が市場の期待ほどでなかった場合、失望感から株安・円高が加速する可能性があり、要注意です」と話しています。

(オトナンサー編集部)

八代和也(やしろ・かずや)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部シニアアナリスト

2001年ひまわり証券入社後、コールセンター、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年12月、マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。市場調査部に所属し、豪ドルやNZドルといったオセアニア通貨にフォーカスした「オセアニア・レポート」を執筆している。FXに携わり13年。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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