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離脱まで2年? 「ブレグジット」がもたらす中長期的影響とは

離脱までの向こう2年間の影響は?

 それでは、正式に離脱するまでの移行期間(2年程度)に、英国経済はどのように推移すると見られるのでしょうか。

 西田さんは「英財務省は離脱までの向こう2年程度について、EUに残留した場合よりもGDPが最大6%小さくなると試算しています。また、国際通貨基金(IMF)の経済見通しでも、EU離脱の影響が大きければ、2017年は大幅なマイナス成長が見込まれています」と話します。

 ちなみに、中長期よりも、離脱までの向こう2年間の方が、年平均のマイナス幅は大きくなるということです。

(オトナンサー編集部)

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西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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