【6月30日のマーケット】日経平均4日続伸し1万5575円、金融市場に“落ち着き”戻る
東京株式市場で日経平均株価は4日続伸し、前日比9円09銭高の1万5575円92銭で取引を終了。
6月30日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸。前日比9円09銭高の1万5575円92銭で取引を終えました。
マネースクウェア・ジャパンの八代和也アナリストによると、きのう29日に欧米株が上昇するなど、金融市場が落ち着きを取り戻しつつあることを好感、寄り付き直後には一時、1万5781円を付ける場面もあったといいます。ただ、その後は、戻り売り圧力に押されて伸び悩んだそうです。
東証1部33業種中、鉱業、石油・石炭製品など13業種が上昇、一方、繊維製品、水産・農林業など20業種は下落しました。個別銘柄では、ディー・エヌ・エー、東京ドームが買われ、エーザイ、ヤマハは売られました。
TOPIX(東証株価指数)は前日比1.87ポイント安の1245.82。東京外国為替市場でドル/円は午後3時現在、1ドル=102円60銭台で推移しています。
日銀短観の想定為替レートに注目
日経平均の先行きに関して、八代さんが注目するのは、あす7月1日発表の「6月日銀短観」。八代さんによると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が前回3月の「+6」から「+4」に悪化することが予想され、また、事業計画の前提である想定為替レートが3月の「1ドル=117円46銭」から大幅に円高・ドル安に修正される可能性があるそうです。
八代さんは「新しい想定為替レートに比べて、足元のドル/円レートが大幅な円高・ドル安だった場合、企業業績の下振れ懸念から、日経平均の下押し圧力となる可能性があります」と話しています。
(オトナンサー編集部)
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