「歯科検診」「歯科健診」に違いはある? 医師に聞いてみた
「歯科検診」と「歯科健診」は何が違うのでしょうか。医師に聞きました。

歯科医師や歯科衛生士による歯の検査は、「歯科検診」または「歯科健診」と呼ばれています。歯科医院で行われる場合は歯科検診、学校で行われる場合は歯科健診とそれぞれ呼ばれている印象がありますが、両者に違いはあるのでしょうか。クレモト歯科なんば診療所(大阪市浪速区)院長で歯科医師の呉本勝隆さんに聞きました。
違いはないが、学校では「歯科健診」が一般的
Q.そもそも、「歯科検診」とはどのような検査を指すのでしょうか。
呉本さん「歯科検診とは、歯科医師や歯科衛生士による、歯や口腔(こうくう)の健康状態を定期的に検査することを指します。例えば、歯科医院で半年から1年に1回程度、歯の検査を受ける場合は歯科検診に該当します。
この検診は、歯の健康状態をチェックし、問題があれば早期に発見・対処することが目的です。歯科検診の際は歯のクリーニングも行われるのが一般的であり、歯垢(しこう)や歯石の除去などが行われます」
Q.では、「歯科検診」と「歯科健診」は、何が違うのでしょうか。
呉本さん「歯科検診と歯科健診は、一般的に同じ意味で使われています。ただ厳密に言うと、歯科衛生士の資格などを定めている歯科衛生士法では、歯科検診という言葉が使用されています。また、学校で行われる集団的な検診は、一般的に『歯科健診』と呼ばれていますが、こちらも歯科検診と同様、歯の健康状態を確認する活動です。
つまり、『歯科検診』は、歯科医院で行われるむし歯や歯周病などを早期発見するための検査で、『歯科健診』は国や自治体が実施している、歯が健康であるかどうかの検査と言えます」
(オトナンサー編集部)
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