オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

水道水で失明リスクも! 「コンタクトレンズ」ユーザーが必ず知っておくべきこと

正しいレンズケア方法とは

1.コンタクトレンズに触る前に手を清潔にしておきます(爪を短く切っておく・石けんで手を洗い、繊維が付着しないペーパータオルなどで十分にふき取る・細菌を外から持ち込まない)。

2.洗浄消毒液を数滴レンズに垂らし、両面を優しくゆっくりと一定方向にこすり洗いします。30回程度+すすぎを行うことで、細菌数を1万分の1に減らすことができます。

3.洗浄消毒液は毎回交換してください。古い液は汚れによって消毒効果が低下するため、消毒液のつぎ足しは厳禁です。

4.レンズケースは毎回水道水で洗います。水分中にアカントアメーバが生き残るため、自然乾燥させます。

5.細菌の集まりであるバイオフィルムの増殖を防ぐため、レンズケースは3カ月ごとに交換してください。

 上記が一般的なソフトコンタクトレンズのケア方法ですが、レンズによって適切なケア方法は異なります。眼科医の指導やレンズの説明書に従ってください。

ケースと専用液を持ち歩く

「目の定期検診は必ず受けましょう。その上で、正しいコンタクトレンズケアを行うことが大切です。レンズに傷や破損、変形がないか常に観察しましょう。外れやすいようであれば、目の病気(アレルギー性結膜炎、ドライアイなど)がないかや、コンタクトレンズのフィッティング、レンズが目の形に合っているかを診てもらうとよいでしょう。人工涙液点眼などを併用し、乾燥させないことも大切です。

充血や痛み、異物感など何らかの症状が出たら、すぐコンタクトレンズを外してください。不調が出たらすぐ外せるようにコンタクトレンズケースと専用液を持ち歩くとよいでしょう。少しでも不調、違和感があれば、すぐに眼科を受診してください」(川島さん)

(ライフスタイルチーム)

1 2

川島素子(かわしま・もとこ)

医師(慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師、久喜かわしま眼科非常勤医師)

1998年慶應義塾大学医学部卒業。現在、同大医学部眼科学教室特任講師および久喜かわしま眼科非常勤医師。日本眼科学会専門医、日本抗加齢医学会評議員、ドライアイ研究会特別委員、LIME研究会世話人。久喜かわしま眼科ホームページ(https://www.kuki-eye-clinic.jp/)。

コメント