子どもと学べるマナー本出版 西出ひろ子さんが語る、子育てにおける“マナー”の意義
マナーコンサルタントの西出ひろ子さんによるマナー本「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」が発売されました。子どもにマナーを伝えながら、大人も共に学ぶことができる、親子のコミュニケーションと絆を育む一冊です。

国内外の企業や大学などで人財育成教育やマナーコンサルティングを行うほか、NHK大河ドラマなどのドラマや映画で俳優や女優へのマナー指導を行うマナーコンサルタント・西出ひろ子さんのマナー本「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社・川道映里共著)が5月19日に発売されました。子どもにマナーを伝えながら、大人も共に学ぶことができる、親子のコミュニケーションと絆(きずな)を育む一冊です。
著者の西出ひろ子さんに、同書に込めた思いを聞きました。
「なぜそうするのか?」 マナーの意味を考えることが大切
同書では、家族が気持ちよく暮らすための「家の中でのマナー」や、家庭での食事や外食時に覚えておきたい「恥をかかないテーブルマナー」、公共の場での振る舞いにおける「思いやりのマナー」、御礼やお願い事、おわびを伝える時の「言葉遣いのマナー」など、日常のさまざまなシーンで役立つマナーが幅広く紹介されています。
「子育て中にマナーの大切を痛感して私に師事してくれた、現役子育て中のママでマナー講師となった川道映里と共に、決して上から目線ではなく、また『教える』というスタンスでもなく、専門家としてマナーの基本やそのマナーが必要な理由をお伝えし、皆で共有したいという思いがありました。社会の最小単位である家族でマナーを共有し、そこから広がっていくことが、ひいては社会全体をより良い方向へ向かわせるものだと思います。家族や親子間の会話が希薄になっている昨今だからこそ、親子がマナーを一緒に楽しみながら学べる本を目指しました。
また、私自身、原稿を書きながら『自分はできているだろうか』と自らを見つめ直すきっかけにもなり、50歳を超えて、本書のおかげで自分自身をリセットすることもできました」(西出さん)
子どもにも親しみやすい内容を意識したという同書。親が子どもに読み聞かせながら伝えられるように、わかりやすい言葉とイラストが用いられています。子どもの目線を大切にしたいという思いから、「みんなが良い気持ちになれるよ」「みんなのために○○しようね」など、“みんな”という言葉を取り入れたそうです。
「『子どもに正しい振る舞いを教えたいけれど、上手な伝え方や教え方がわからない』『子どもが言うことを聞かない』といった悩みを抱える保護者の皆さんもいらっしゃることでしょう。マナーの内容のみならず、その伝え方は非常に大切です。
親子のコミュニケーションを促せるように、親子で一緒に読む『絵本のような本』にしたいという思いがありました。子どもにマナーを知ってもらうにあたり、一方的な『しつけ』のためのマナーではなく『なぜそうするのか?』という点をしっかり伝え、自分で考えてもらえることを意識しています。
また、『みんなで』という言葉を使うことで、みんなで一緒に互いのプラスを創造していく楽しみを持ってもらいたいとの思いも込めました。そして、『悪口は言わない・書かない』といった項目を書いたのも、いじめのない社会、さらにはいじめによって自ら命を断つようなことのない社会を目指したいという思いからです」
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