子ども連れで外食する親に求められるマナーとは お店選びは? 周囲の大人はどうすべき?
SNS上ではしばしば、飲食店における子どもの振る舞いについて話題となります。「連れて行くべきでない」「店側が許可しているならOK」などと賛否両論が見られますが、子連れで外食する際のマナーとはどのようなものでしょうか。
SNS上などでたびたび話題となるのが、飲食店における子どもの振る舞いについて。「静かに食事ができるようになるまでは、外食に連れて行くべきではない」「店側が許可しているならOK」「子どものいる人といない人では感覚が違う」など、さまざまな声が上がっています。
子連れで外食する際は、どんな店を選び、どのように振る舞ったらよいのでしょうか。「マナーは互いをプラスにするもの」をモットーに、国内外の企業や大学などで人財育成教育やマナーコンサルティングを行うほか、NHK大河ドラマなどのドラマや映画で俳優や女優へのマナー指導を行い、5月19日に新刊「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社)を出版したマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに聞きました。
子ども連れ歓迎の店でも、周囲への配慮を
Q.マナー的観点から見て、子ども連れで飲食店を利用することについて、どのようにお考えですか。
西出さん「子ども連れでの入店に関しては、お店によって方針やルールがあるため、一概には言えませんが、サービス面としては子ども連れでもできるだけ制限なく利用できるのがよいと考えています。子ども連れが入店すると、声を上げたり騒いだりするなど、他のお客さんに少なからず関与するのは事実ですし、『大人だけで空間を楽しみたい』という意見も理解できます。しかし、飲食店は個々のお客さんを迎えつつも、他のテーブルを含めた全体が一体となって食事を楽しむ場でもあります。テーブルマナーの大前提である『みんなで楽しくおいしく食事をする』ことを意識するのが大切ではないでしょうか。
ただし、店側が子ども連れ入店を許可しているからといって、周囲に対する配慮を欠く行為はNGです。また、店側が入店に関する条件や明確なルールを設けている場合は、その決まりに従いましょう」
Q.子どもと一緒に飲食店を利用する時のマナーとして、どのような店を選ぶべきでしょうか。
西出さん「前述の通り、子ども連れのお客さんに対するスタンスはお店によってさまざまです。同時に、利用する親にもそれぞれの考え方があるでしょう。利用客全員がお店での時間を気持ちよく過ごせるように、自身の考え方に合ったお店を選ぶことも大切だと思います。どのようなお店に行ったとしても他のお客さんへの配慮は必要ですが、お子さんが静かにしているかわからないと不安な場合は、個室を取るのがベストです。個室までいかなくても、お隣のテーブルとの間がつい立てなどで仕切られたお店を選ぶのも一案ではないでしょうか。カウンター席のお店では、そのいすにお子さんが安全に座ることができる高さ、形状なのか、また、お子さん用のいすがあるのかどうか確認が必要でしょう。
幼い頃から、お店での振る舞いなどを少しずつでも伝える機会を持ち、体験させることは、お子さんの今後にプラスになることだと思います」
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