オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

不倫、育児放棄、浪費…虐げられた優男が悪妻との「草食系離婚」を成功させる方法(上)

A.不倫妻VS草食系夫

A-1.【離婚計画】妻の「不倫」の証拠を十二分に集めよう!

A-1-1.ネット上の証拠の賞味期限

「不倫デート」をツイッターで実況中継したり、LINEのグループに写真を投稿したり、フェイスブックで今いる場所にチェックインしたり…ネット上に残された不倫の足跡はいつ消されるか分からないので、妻の裏切りを目の当たりにしてショックでしょうが、それらの画面を即、写真に撮っておくことが大事です。

A-1-2.機種変更のタイミングが狙い目

パソコンにスマートフォンのバックアップ(電話帳や写真などのデータ、アプリ、そしてSMSメールの送受信やLINEのトーク、そしてフェイスブックのメッセージなど)を取っている場合、パソコンにログインできればバックアップの中身は見放題。特に、機種変更のタイミングでは最新のデータをバックアップするので狙い目です。

A-1-3.同期機能の功罪

オンラインストレージ(iCloud、Yahoo!ボックス、Dropboxなど)に写真を同期している場合、同期先に夫の端末を追加すれば、妻の撮った写真はタダ漏れに。

A-1-4.写真の選別方法

素人(探偵以外)が撮影した写真をもとに間男を問いただす場合、撮影の日時、屋外なら背景の景色、屋内なら周囲に置かれた物が映っている写真を選ぶことが大事で、身に覚えがあれば間男は動揺します。そして、髪型や帽子、上下の服装がはっきりと分かるような写真を使うことも効果的で、間男の持ち物と一致すれば一気に青ざめます。

A-1-5.車はナンバーを押さえる

夫が不在の間、妻が間男を呼び寄せる可能性があるのなら、自宅内や駐車場に隠しカメラを設置しておき、動画を撮影しておきましょう。特に駐車場の場合、間男の車のナンバープレートが映るようにカメラのアングルを工夫することが大事。後日、間男を問い詰める時、ナンバーが一致すれば、間男は「人違いだ」と開き直ることはできません。

A-2.【離婚準備】離婚する前に間男から慰謝料を取ろう!

A-2-1.離婚と慰謝料の因果関係

夫婦が離婚する/しないに関係なく、間男は夫に対して慰謝料を払わなければならないので「離婚するかどうか」を間男に伝える必要はありませんし、間男が「彼女と別れたからといって、彼女の気持ちがあんた(夫)のところに戻れるわけないだろ!」と言いがかりをつけてきても「余計なお世話だ!」と言い返しておけばよいのです。

A-2-2.慰謝料は一括? 分割?

間男に慰謝料を分割で払わせると、間男との接点が続いてしまい、不倫の悪夢を思い出してしまうので、多少、慰謝料を下げてでも一括で払わせることが大事です。間男の手持ち(貯金)が少なくて慰謝料の総額が「一括<分割」になっても甘受すること。

A-2-3.婚姻関係破綻の有無

間男が「彼女と知り合う前に、すでに夫婦関係は破綻していたのだから自分のせいではない」と言い出したら、破綻の有無を決めるのは男性ではなく、過去の裁判例によると破綻の認定には「別居6年以上」という要件が必要なので、もしも別居6年未満なら「破綻していないから慰謝料は発生する」と言い返せばよいです。

A-2-4.既婚者の認識

間男が「彼女に家庭があるなんて知らなかった」と言い逃れをしてきた場合、2人が知り合ったきっけかが不明ならば、妻は間男に対して家庭の愚痴や不満、悪口をこぼしているはずなので「まったく何も言っていなかったのか」と追及すれば、シラを切ることは難しいでしょう。

A-2-5.先に妻、後に間男の場合

今現在、間男に不倫を認めさせるだけの証拠がそろっていなくても、すでに妻が白状していれば、他の証拠をそろえる必要はありません。双方ではなく片方(妻)の証言(不倫を認める)があれば十分で、「間男は不倫を否定できない」という前提で話を進めても構いません。

1 2 3

露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

行政書士(露木行政書士事務所代表)

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

注)離婚手続きに関して、個別事情を踏まえた離婚手続きや離婚条件に関する法的観点からの助言が必要な場合は弁護士に依頼してください。

各都道府県の弁護士会
https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/bar_association/whole_country.html

法テラス
https://www.houterasu.or.jp/

コメント