オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

  • HOME
  • ライフ
  • 妊娠中なのに休めない、残業が多い…そんな女性を守る“カード”が話題に「もっと認知されて」

妊娠中なのに休めない、残業が多い…そんな女性を守る“カード”が話題に「もっと認知されて」

妊娠中なのに休ませてもらえない――。こうした扱いから妊婦さんなどを守るものとして「母性健康管理指導事項連絡カード」が話題となっています。

「母性健康管理指導事項連絡カード」とは
「母性健康管理指導事項連絡カード」とは

 妊娠中にもかかわらず「休ませてもらえない」「残業を強いられる」など、妊婦さんに対する不当な扱いが問題となる中、こうした扱いから守ってくれるものとして「母性健康管理指導事項連絡カード」が先日、SNS上などで話題になりました。このカードは、妊婦が勤務に関する指導を産科から受けた際、その内容を勤務先に伝えるためのもので、正式な証明書として扱われるといいます。これについて「初めて知った」「カードのおかげで休みをもらえた」「もっと認知されてほしい」などさまざまな声が上がっています。

事業主は指導内容に沿って適切な措置

 母性健康管理指導事項連絡カードは、仕事をしている妊産婦が医師から通勤緩和や休憩などの指導を受けた際、その内容を勤務先に的確に伝えるためのもの。カードを提出された事業主は、カードに記載された指導内容に応じて適切な措置を講じる必要があります。カードは、診断書に代わる正式な書類として扱われます。

 カードはほとんどの「母子健康手帳」に様式が記載されており、それをコピーして使用可能。母子健康手帳に記載されていない場合は医療機関(産婦人科)に相談すれば発行してもらえます。厚生労働省のホームページからダウンロードすることもできます。

「診察の結果、通勤緩和や勤務時間の短縮、負担の大きい作業の制限、休業などの措置が必要であると認められた場合、医師がカードの『指導事項』欄に必要な指導や期間などを記入します。これを勤務先に提出すると、事業主はカードの記入事項に従って必要な措置を講じることになります」(日本産婦人科医会の関沢明彦常務理事)

 発行費用は施設によって異なりますが、通常の診断書より安い2000~4000円程度。

 それでは、勤務緩和などの措置が認められるのはどのような症状でしょうか。

「つわりや妊娠悪阻(おそ)、貧血、切迫流早産、浮腫、タンパク尿、血圧上昇、その他妊娠前から持っている病気が悪化した場合や、妊娠中にかかりやすい腰痛や膀胱炎などの症状があった場合に記入します。カードは、通勤の負担の緩和や、休業を含む就業内容の緩和が必要と判断された時に使われます」

 なお、事業主はカードの提出がなくても、労働者本人から申し出があり、症状や必要な措置などが明らかな場合、措置を講じる必要があります。申し出の内容が不明確な場合は、本人を介して病院や主治医と連絡を取って判断を求める、などの適切な対応が求められます。カードはあくまでも、医師による指導事項を事業主に“的確に”伝えるためのものです。

「妊娠中も仕事を継続する妊婦さんの中には、病院からの指示を受けてもさまざまな事情で勤務先に伝えにくい人や、伝えても適切な措置を受けられない人もいます。このカードはこうした状況から妊婦さんを守り、無理のない働き方をサポートするもの。妊娠後も仕事を継続する方は、無理のない環境で仕事を続けられるようにカードについて知っておくと役立つでしょう。困った場合は産科医に相談することをお勧めします」

(ライフスタイルチーム)

コメント