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WHOが緊急事態宣言、急拡大する「ジカ熱」の恐ろしさとは

ネッタイシマカなどが媒介

 ジカ熱を発症する「ジカウイルス」を媒介する蚊には、ネッタイシマカやヒトスジシマカが確認されています。ネッタイシマカは熱帯・亜熱帯地域を中心に生息しているため、日本ではさほどリスクは高くないとされていますが、デング熱が問題になった2014年と同様、温暖化の影響などによって国内に侵入する可能性もゼロではないそうです。

 一方のヒトスジシマカは別名「やぶ蚊」と呼ばれ、秋田県、岩手県より南のほとんどの地域で見られるポピュラーな蚊。厚生労働省は、万が一、流行地で発症した人が日本国内でヒトスジシマカに刺された場合、可能性は低いながらも国内での感染があり得るとホームページ上で発表しています。

 現在、ジカ熱のワクチンはないため、蚊に刺されないことが最大の予防になるそう。内田さんは「流行地域に行かざるを得ない場合は、虫よけスプレーを使う、肌の露出を減らすなど、しっかりとした虫刺され対策が必要です」と話しています。

(オトナンサー編集部)

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内田玄祥(うちだ・げんしょう)

医療法人幸のめばえ、静岡レディースクリニック、三島レディースクリニック理事長

国立病院東京災害医療センター・国立病院東京医療センターにて産婦人科等に勤務の後、旧厚生省入省。医政局、健康局、社会・援護局等で病院経営管理、救急医療政策、障害保健福祉、医療安全等の政策立案を担当した後、山梨県健康増進課長として地域の感染症対策、がん・生活習慣病対策や母子保健政策・不妊症対策の充実にも従事する。夫婦で不妊症治療を経験したことから、官僚としてではなく医師として現場で不妊医療に寄与していくことが重要と考え、厚生労働省近畿厚生局医事課長の後、国立循環器病センター等を経て現職。

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