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東京・大阪の大規模接種センター、対象を全国へ拡大 人流増で感染拡大リスクは?

東京、大阪にある新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、全国の高齢者が対象になりました。緊急事態宣言中の移動を促してもいいのでしょうか。

大規模接種センターの予約状況(防衛省発表のデータから作成)
大規模接種センターの予約状況(防衛省発表のデータから作成)

 防衛省は6月12日、自衛隊が東京都千代田区と大阪市で運営する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、全国の65歳以上の高齢者を対象に専用電話での予約受け付けを始めました。5月24日の開設時は首都圏などの7都府県在住者が対象でしたが、6月14日~27日分の予約率が3割程度(12日午前10時時点で、東京14万人の枠に3万5885人、大阪7万人の枠に2万8684人)と低調で、10日から、ネット予約で全国に対象を拡大し、さらに電話でも受け付けることでワクチンと打ち手の有効活用を図ります。

 しかし、緊急事態宣言発令中の東京、大阪に高齢者が遠方から移動することも想定され、ネット上では「ワクチンを受けた人が東京観光をして、感染して帰る恐れは?」「飛行機や新幹線で来る高齢者がどれだけいるのだろう?」といった声が出ています。さまざまな疑問について、防衛省報道室の担当者に聞きました。

一人でも多く、一日でも早く

Q.大規模接種の対象を全国の65歳以上の高齢者に拡大した経緯を教えてください。

担当者「(地域制限をしていた状況では空きがある)予約の状況を踏まえ、自衛隊の持つワクチン接種能力を、より広範囲の国民の皆さまに提供させていただくことを目的として、東京センター、大阪センターともに地域制限を撤廃しました。接種券をお持ちの65歳以上の人であれば、全国どの地域に居住されていても、予約を受け付けさせていただきます」

Q.なぜ、予約が低調だと思われますか。

担当者「(6月)14日から27日の予約については2週間まとめての予約枠ということで、予約する人にとっては多少、余裕があるということ、また、対象地域における感染状況、地方自治体による接種の進捗(しんちょく)状況等さまざまな要因があると考えられ、一概に申し上げることは困難です」

Q.予約開始当初、架空番号でも申し込めたり、正しい番号でも申し込めなかったりしたトラブルが影響しているのではないでしょうか。

担当者「システムの仕様についてはその都度、改修をしており、予約が低調であることとの関連はないと考えています。いずれにしましても、防衛省・自衛隊として、安全、かつ効率的に一人でも多くの皆さんに一日でも早く、接種を受けていただけるよう、予約に必要な情報を積極的に発信することや、今回の地域制限の撤廃、および電話予約の追加等の対応を実施してまいります」

Q.東京、大阪は緊急事態宣言中です。全国の高齢者に「東京、大阪で接種できる」と呼び掛けるのは新たな人の流れを生む恐れがあり、感染拡大のリスクがあるのではないでしょうか。また、夏場、高齢者に長距離移動をしてもらうことについての考えは。

担当者「自衛隊大規模接種センターでは7月31日までに、ワクチン接種を希望する65歳以上の皆さまに対し、2回の接種を完了するべく取り組んでいるところです。地域制限の撤廃は自衛隊のワクチン接種能力を、より広範囲の国民の皆さまに提供させていただくことを目的とした措置であり、接種を受けた人が増えることは感染拡大の防止にもつながるものであることから、ワクチン接種のための移動は不要不急の外出には当たらないと認識しています。

その上で、大規模接種センターでの接種に当たっては、新型コロナウイルスの集団感染のリスクを極限まで低減するとの観点から、フロアごとの動線を分けるとともに、感染予防のための十分な空間を確保するなど、高齢者が密にならないような措置を講じています」

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