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ミスド公式ツイッターが競馬関連情報を投稿し謝罪→「『中の人』は社内でやるべきでは」との声

「中の人」はダスキン? 運営会社?

 今回のケースでは、いわゆる「中の人」が委託先だったとしてSNS上で悲嘆や怒りの声が上がりましたが、投稿内容は自社で考案したものであり、「中の人」はダスキンの人だと言えなくもありません。一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師の久原健司さんは次のように話します。

「SNS運用代行サービスの範囲は、公式アカウント開設を支援するところから、競合状況の調査・分析といったマーケティングやコンサルティング、投稿コンテンツの企画・作成・投稿代行まで幅広く存在します。ダスキンの言う『ツイッターに関する知見』が、競合状況の調査や分析を指すもので、投稿コンテンツの企画・作成をミスド、投稿代行を運営会社が行っているのであれば、『中の人』は運営会社ではなくミスドと言えるのではないでしょうか」

 現在では、多くの企業が公式ツイッターなどでSNS運用代行サービスを利用しており、仮に今回の「中の人」が運営会社であったとしても、「中の人」はその企業の広報担当者であるべきだと一概に言うことはできないといいます。

「その企業の広報担当者が行うべきだという考え方も大切だと思いますが、SNS運用代行サービスを行っている企業は、SNSに関する知見がその企業よりも豊富であることがほとんど。より良いサービスをユーザーに届ける一つの手段として、委託先にお願いすることが悪い考え方とは言い切れません」

(オトナンサー編集部)

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久原健司(くはら・けんじ)

株式会社プロイノベーション代表取締役、ITジャーナリスト

1978年生まれ。2001年に東海大学工学部通信工学科を卒業後、ITの人材派遣会社に入社。大手コンビニエンスストアのPOSシステム保守運用業務を担当する。2003年からソフトウエア開発会社で、システムエンジニアとして、大手通信会社のWebアプリケーションシステム開発など多くの業務に携わるも、2006年、小さな頃からの夢であった独立を決意。2007年(29歳)に株式会社プロイノベーション(http://proinnv.com/)を設立し、当時としては珍しいオブジェクト指向によるモデリング開発でのサービス提供を始める。2018年「振り向くホームページ」サービスを開始(http://furimuku.com/)。プロのフリーランスを集めて企業の成長をサポートすることで、フリーランスとしての働き方を応援する傍ら、日本一背の高いITジャーナリストとして、さまざまなウェブメディアでも活躍中。

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